[ユーザー会通信]

ユーザーの9割以上が参加、実務担当者が実運用に踏み込んだ情報交換と議論を展開─COMPANYユーザーコミッティ

ユーザー会通信 第6回 ワークスアプリケーションズ

2009年3月18日(水)IT Leaders編集部

今回紹介するのはワークスアプリケーションズのERPパッケージである「COMPANY」シリーズのユーザー会、「COMPANYユーザーコミッティ」だ。同製品はカスタマイズ前提のERPパッケージと異なり、さまざまな業種における日本企業の商習慣を網羅するというコンセプトで開発されており、導入は基本的にノーカスタマイズ。そうした、同じ機能、同じ画面を日々の業務で使っているユーザー同士が一堂に会して積極的に意見交換しているのがこのユーザー会だ。多種多様の業界から実務担当者が集まり、製品の実運用に踏み込んだ深い話や、細かい機能面などの話が活発に展開されている。

参加費が無料というのも会の特徴の1つだ。定例会や各種分科会開催などに関する費用ももちろん、すべてワークスアプリケーションズが負担する。そのため参加は任意ながらも、9割以上のユーザー企業がユーザー会に参加している。2001年の発足時には30社だった会員社数が、2008年12月末現在では約630社。年に80〜90社というハイペースで増え続けているという。

分科会はユーザーコミッティの中心的な活動。その内容はどれもCOMPANYの実運用に関係したものだ。例えば、CWS(COMPANY Web Service)分科会は、各回1つのサブシステムをテーマに開催。毎年2月には「年末調整業務」をテーマに、年末調整機能に対する要望を出したり、同席する開発者から今後の開発計画や新機能の紹介、法制度改正への対応などの解説も行われる。このような製品に関する分科会の場合は、COMPANYユーザー向けの研修プログラムである「HOTプログラム」とも連動している。

このほかにもシェアード・サービス(複数の組織に共通する業務を個々の組織から切り離して1つの組織に集約し、サービスとして提供する経営手法)分科会や会計分科会など計8つの分科会活動を実施している。これら分科会はもちろん定例会などのあらゆる活動において、COMPANYの開発担当者やコンサルタントが同席し、情報交換や実運用に則した製品の機能改善、拡張についての活発な議論が行われる。

定例会で著名な講師を招いたり、海外への視察旅行を行うといった派手な活動はない。あくまでもCOMPANYの機能向上と、それによる会員企業の業務効率向上のための活動を中心としている。そこにワークスアプリケーションズも積極的に連携して、お互いの継続的な成長を図ることがユーザー会の目的となっているのだ。

同ユーザー会では、会員のさらなる交流・情報交換をさらに活性化させるために、近々SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)の立ち上げも検討しているという。

COMPANYユーザーコミッティ 概要
設 立 2001年
趣 旨 意見交換、情報共有、COMPANYの機能向上
会員数 約630社(2008年12月末現在)
年会費 無料
主な参加企業 サントリー(会長)、日本精工(副会長)、三菱化学(副会長)
URL http://www.worksap.co.jp/
主な活動
定例会(年1回)
各種分科会(製品別分科会、業種別分科会、テーマ別分科会など)
会報誌の発行
事例発表会、交流会等

会長からのメッセージ

清水 忠氏
サントリー 人事部 部長 杉本隆史氏

COMPANYユーザーコミッティは、まさに「ユーザーによるユーザーのためのユーザー会」。分科会や定例会の参加者の多くは、人事部や経理部などの実務担当者です。このような業務に携わっている方々は、なかなか異業種の方々と交流する機会がありませんでした。

そんな機会が得られるというメリットはもちろん、会話では「COMPANY」という共通言語が使えるというのがこの会のいいところです。自社だけではなかなか解決できない実務における悩みや課題を解決する場としても役立ちますし、そのような取り組みも積極的に行っています。

これからも、事例やサブシステムの活用法などを積極的に情報交換するとともに、時には熱心な議論を戦わせることで、地に足の着いた活動を行い、COMPANYをよりよいシステムにしていきたいと思います。

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