富士通ビジネスシステム(以下、FJB)とマイクロソフトは2009年3月9日、ビジネスインテリジェンス(BI)分野での協業を強化し、Microsoft SQL Server 2008を核としたBI ソリューションの共同提案活動を開始すると発表した。その第一弾として、SQL Server 2008 Reporting Servicesを中心とした「BI テンプレート」を協力して開発。さらに両社は、それらを活用したソリューション構築、拡販、プロモーションを共同で実施する。両社は、今後3年間で60社への販売を目指す。
本ソリューションは、「見える化」の実現で特に需要の高い「販売管理用」「在庫管理用」「会計管理用」を用途とした計22種類のBI テンプレートを提供するというもの。そしてFJBは、既存システムのデータ調査からデータの取り込みの設計、構築、運用設計、導入後のレポートカスタマイズや新規作成に向けた教育まで、BIに関するあらゆるサービスを提供する。
BI テンプレートは、「商品別販売進捗管理」「組織別販売進捗管理」などの販売管理用テンプレートが12種、「倉庫別在庫」「商品別在庫推移」などの在庫管理用テンプレートが5種、「部門別損益」「損益予算管理」などの会計管理用テンプレートが5種の、計22種からなっており、今後もラインナップを増強していく予定。
BI テンプレートの特徴は、以下のとおり。
(1) 導入期間の短縮、導入コストの削減
- SQL Server 2008の「Reporting Services」と「Integration Services」の機能を活用し、BI テンプレートとSQL Serverを一体化させたことにより、機能や目的に合わせた新たなソフトの追加を必要としない。
- テンプレートの提供により、要件定義や設計にかかる時間を短縮し、迅速な経営判断を可能にする。
(2) 経営分析用データの可視化
- FJBの各業種・業務ノウハウをもとに、活用度合いの高いデータや分析方法を抽出したテンプレートを提供。
- ABC分析などの手法をテンプレートに盛り込み、売価分析や成長率、市場シェアから見た製品ポートフォリオなどをラインナップ。
(3) Microsoft Office製品との親和性
- Microsoft Office Excelとの連携により、ユーザーが情報をExcelで加工できる。
(4) 現場部門によるカスタマイズ
- マイクロソフトのレポートビルダーを活用することにより、現場部門ユーザーの追加構築が可能。
BIソリューションのサービス価格(参考価格、税別)は次のとおり。
「販売管理BI」は、150万円/5ユーザー。
既存システムの現状分析、データ連携の設計・実装(運用込)、運用管理設計・実装、レポートカスタマイズ教育、SQL Serverライセンス(Open BusinessライセンスにおけるSQL Server Standard EditionサーバライセンスとDevice CALの価格)を含む。
「在庫管理BI」(販売管理BI のオプションサービス)は、50万円/5ユーザー。
「会計管理BI」(販売管理BI のオプションサービス)は、50万円/5ユーザー。
さらに両社は、本BI テンプレート導入の促進を目的に次のような施策を実施する。
(1) セミナーの開催
「SQL Server 2008 ソリューション セミナー~20種類のBI テンプレート活用による見える化のすすめ~」
第1回 : 2009年3月13日 マイクロソフト新宿本社
http://msevents.microsoft.com/CUI/EventDetail.aspx?EventID=1032404714&Culture=ja-JP
第2回 : 2009年4月7日 マイクロソフト新宿本社
http://msevents.microsoft.com/CUI/EventDetail.aspx?EventID=1032404716&Culture=ja-JP
対 象 : 情報システム部門、経営企画部門、業務システムの企画/設計/管理/運用担当者。
参加費 : 無料(登録制)。
(2) 体験サイトの開設
BI の中心機能であるSQL Server 2008 Reporting Servicesに関する体験サイトを開設。SQL Server 2008の環境を試用することが可能。今後は、FJBのソリューションの紹介や導入について解説した特設ページへのリンクも予定している。
http://go.microsoft.com/?linkid=9652447
マイクロソフト
http://www.microsoft.com/japan/
富士通ビジネスシステム
http://www.fjb.fujitsu.com/