日本電気(NEC)は、同社のブレードシステム「SIGMABLADE(シグマブレード)」において、最新のインテルXeonプロセッサ5500番台を搭載し、さらに独自の省電力機能を強化した新製品「Express5800/B120a」を2009年4月1日より販売する。価格は最小構成で25万円(税別)から、出荷開始は4月13日の予定。
同時に、中規模システム向けにブレードサーバーの導入を支援する「SIGMABLADEコンパクトサーバ統合セット」も販売開始する。価格は126万円(税別)から、出荷開始は4月10日の予定。
同社によれば今回のSIGMABLADEの強化点は、以下のとおり。
1.最新のインテルXeonプロセッサを搭載
「Express5800/B120a」には、インテルXeonプロセッサ5500番台を搭載。インテルのQuickPathインターコネクト技術によってCPU-メモリ間の高速アクセスが可能になり、性能が向上。また、利用状況に応じてCPUへの電源供給のオン/オフを動的に制御する機能や、待機時の消費電力の低減化によって、省電力化が期待できる。
2.独自の省電力機能
以下の省電力技術によって、システム全体の運用コスト削減が可能となる。
- 「EMカード」による電力制御機能:ブレード収納ユニットに内蔵されたマネージメントモジュール「EMカード」では、ブレード収納ユニット単位での最大消費電力設定などの電力制御機能(電力上限値設定機能)に加え、データセンター等でニーズの高い、ラック単位での最大消費電力の設定を新たに追加。
- 高効率電源の採用:大型の収納ユニット「SIGMABLADE-H v2」には、高効率電源の認証である80PLUSに準拠した同社独自の高効率電源を搭載。同社によれば、一般的なラックマウントサーバーで採用されている電源に比べ、AC/DC変換効率が約8%向上しており、システムの運用コスト削減、CO2削減にも貢献可能。
- FAN制御機能:ブレード収納ユニット用FAN制御機能に加え、電源用のFANにおいても低負荷時に回転数を抑える機能を搭載。従来比で約20%の静音化に加え、省電力化、設置環境性も向上が見込める。
3.中規模システム向け「コンパクトサーバ統合セット」
ブレード収納ユニット、13Uラック、UPS(無停電電源装置)などサーバー統合環境に必要な構成をセットにし、「簡単スタートアップガイド」を添付した「SIGMABLADEコンパクトサーバ統合セット」を製品化。中規模システム向けブレードサーバーの導入を支援するとともに、個別に購入した場合に比べ、約10%の導入価格の低減を可能にしているとのこと。
なお、2製品の基本構成内容は以下のとおり。
■「Express5800/B120a」
・ インテルXeonプロセッサE5502(1.86GHz)/E5550(2.66GHz)/L5520(2.26GHz)のいずれか×1
・ メモリセレクタブル
・ ディスクレス
■「SIGMABLADEコンパクトサーバ統合セット」
・ ブレード収納ユニット(SIGMABLADE-M)
・ 13Uラック
・ 無停電電源装置(3000VA)ラックマウント用
・ 17インチLCDコンソールユニット
(ただし、セットによって構成品は異なる)
NECブレードシステム「SIGMABLADE」ホームページ
http://www.sigmablade.com/