デルは2009年6月19日、企業の規模に関わらず「効率性」を向上させる、大企業・中小規模企業(SMB)向けの新製品とソリューションを発表した。顧客の要望に応じて短期間にモジュール単位で提供が可能な仮想化ソリューションサービスと、サーバ、ストレージの新製品により、仮想環境と物理環境を含めたIT環境の計画、導入、および運営管理をさらにシンプル化する。
デルは、今回の発表により、新しいソリューションを中小規模企業に提供するだけでなく、エンタープライズ・コンピューティングの2つの重要な分野、「仮想化」と「ハイパフォーマンス・コンピューティング(HPC)」に伴うコストと複雑さを解消するとしている。
仮想化でデータセンター業務をシンプル化
デルは、仮想化導入のための計画期間を短縮する。仮想化により効率的で優れたインフラストラクチャーを迅速に構築する。さらに、仮想環境の管理をシンプル化する、強化された仮想化ソリューションとサービスを提供する。
計画プロセスの改善
デルは新しい仮想化の導入に対し、柔軟かつ必要な部分だけを選択可能な、仮想化コンサルティング・サービス「Dell ProConsult」を提供する。このサービスは、デル自社内のIT環境構築と数多くの導入経験に従ったアーキテクチャーを利用し、より短期間により大きな効果を発揮するコンサルティングを行う。データセンター全体を最適化するため、ITインフラストラクチャーの計画、管理、および運用コストを削減することを目指した多様なコンサルティングの選択肢を用意している。
より迅速な導入
組織の規模に応じた2種類の仮想化インフラ構成により、設計、導入をシンプル化する。
- 大企業の仮想化のための構成
大企業などのインテリジェントな自動化されたデータセンターを実現するため、統一化された構成を迅速に提供できる仮想化プラットフォームとして、Dell PowerEdgeシリーズのブレードサーバとiSCSI SANであるDell EqualLogic PS6000、VMware vSphere 4、およびノベル社のPlatespin Migrateを提供。 - 中小規模企業での仮想化のための構成
中小規模企業での仮想化インフラ構成には、PowerEdge R710、Dell PowerVault MD3000i、バックアップのためのシマンテック社製品を搭載したDell PowerVault DL2000、およびPowerConnectネットワーク・スイッチが、Microsoft Windows Server 2008 Hyper-V とSystem Center Essentials / Virtual Machine Manager 2008を備えたマイクロソフトの仮想化スイートとともに組み合わされている。
- ハイパーバイザーの強化 : VMware vSphere 4とCitrix Essentials for XenServer 5.0に対応。
- VMware vSphere 4へ対応 : 37機種のDell PowerEdgeサーバのプラットフォームすべてにわたってVMware vSphere 4に対応。
- ディザスタ・リカバリー : デルのEqualLogic Auto-Snapshot ManagerとVMware Editionバージョン2.0の組み合わせは、自動化、およびVMware vSphere 4との統合によりデータの保護とリカバリーをシンプル化する。これによって「常時オンのIT」が実現し、アプリケーションのダウンタイムや、同一の脆弱性の下で管理されているデータが減少し、多大なコスト負担を強いられることなくディザスタ・リカバリーを実現する。
シンプル化された管理
顧客の仮想化環境の必要に応じた最適なシステム管理ソリューションを提供する。
- デルの仮想化管理ツールキット : Dell Managed Consoleだけでなく、主要なシステム管理プラットフォームを持つマイクロソフト社、シマンテック社、ヴイエムウェア社から提供される、顧客に最適な仮想化環境を管理する製品を選択することが可能。
- 仮想化の拡張 : ノベル社のPlatespin Migrateのソリューションにより、仮想から物理へ、物理から仮想へ、および物理から物理へのマイグレーションを容易に提供する。
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