日立製作所は2009年5月18日、ブレードPCの新機種「FLORA bd500」を発表した。ブレードPCは、データセンターに設置したシャーシに複数のクライアント・ブレードを搭載して、エンドユーザーがネットワーク経由で利用するタイプのクライアントマシンである。bd500は従来機に比べ、集約率を2.3倍に高めた。5Uサイズのシャーシに40基のbd500を格納できる。さらに、8台のシャーシを1つのラックに収容することで合計320基のbd500をラック内に集約して、省スペース化と運用の効率化が図れる。
ブレードPCの新機種「FLORA bd500」(写真1)のシャーシには最大5台の電源モジュールと冷却ファン・モジュールを搭載する。いずれかの電源や冷却ファンが故障しても、他のモジュールで電源供給や冷却をするため、システム全体の耐障害性を高められる。
写真1:「FLORA bd500」のベースユニット(出典:日立製作所)拡大画像表示
省電力機能も強化した。クライアント・ブレードの稼働状況に応じて、起動する電源の台数や冷却ファンの回転数を自動制御する機能を持たせた。深夜や休日にブレードを休止するスケジューリング機能を組み合わせて使うことで、システム全体の省電力化が可能。2000人規模で利用する場合、日立製のデスクトップ機「FLORA300W」と比較して、導入後4年間でTCO(総所有コスト)を約30%削減できるという。
クライアント・ブレードに搭載するプロセサは、インテル製のCore 2 Duo(動作周波数2.66GHzまたは2.40GHz)かCeleron(同2.16GHz)。最大4GBのメモリーと、120GBのハードディスクを内蔵する。OSはWindows Vista。
価格はクライアント・ブレードが11万3400円から、40台のブレードを格納できるシャーシが34万9650円から。5月29日に出荷を開始した。
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