日本IBMは2009年6月18日、企業内クラウド環境やデータセンターにおいて、アプリケーション(AP)サーバーを仮想環境に導入したり、管理・運用を効率化するアプライアンス製品「IBM WebSphere CloudBurst Appliance V1.0」を発表した。
テスト用途では小さな単一サーバーにAPサーバーをデプロイ(ネットワーク経由で配信して稼働状態にすること)し、本番環境では大規模なクラスタ構成のサーバーにAPサーバーをデプロイするといった柔軟な運用を支援。専用ソフトウエアをあらかじめラックマウント型サーバーに導入してある。
対象となるAPサーバーは、日本IBMが同日発表した「IBM WebSphere Application Server(WAS) Hypervisor Edition V1.0」である。VMwareのハイパーバイザ上で動作する。SUSE Linux Enterprise Server、IBM HTTP Server、IBM WebSphere Application Serverで構成し、仮想マシンにおける標準規格のOVF(Open Virtualization Format)形式で提供する。
CloudBurstでWASをデプロイする際には、管理画面でアプリケーションサーバーの構成などのパラメータを設定。その後の処理は自動実行される。
価格は、CloudBurstが643万5000円から、WAS Hypervisor Editionは254万6000円から。いずれも税別で、1年間のバージョンアップと保守料金を含む。CloudBurstにはWAS HypervisorEditionがあらかじめ搭載されている。