オープンソースソフトウェア(OSS)の特徴を生かして開発スピードを速め、開発コストを下げる。一方で付加価値を付けたライセンス版を用意し、販売展開する──。そんな、“コマーシャル(商用)OSS製品”が、ETL(Extract/Transform/Load)ツールの分野で登場した。仏タレンドの「Talend Open Studio」だ。
仏タレンドの「Talend Open Studio」はETL、データクレンジング、EAI(企業アプリケーション統合)の機能を併せ持つデータ統合ツール。欧米を中心に約600の顧客を持つ。ソニー子会社の米ソニーオンラインエンタテインメントや、ホンダの独現地法人もユーザーだという。
仏タレンド共同創業者兼CEOのバートランド・ディアード氏(右)と、バイスプレジデントのヴィンセント・ピノウ氏(左)
「OSSの方は1分間に1回ダウンロードされ、ライセンス版も現在、1日に平均2社の顧客を獲得できている」(バートランド・ディアードCEO)。2009年秋には、日本法人を設立する計画である(関連記事:オープンソースETL/EAIのTalendが日本法人設立、アジア進出の足がかりに)。
OSSの利点を生かし、ETLに必須のアダプターは、SAP ERPを含めすでに400以上を用意した。「競合製品はせいぜい40程度。多くの場合、スクラッチ開発が必要になる」(同氏)。
価格も抑えている。「数千万円以上が常識の商用製品に比べ、ライセンス版は1ユーザー5000ドル」(ヴィンセント・ビノウ副社長)。OSSのコミュニティによる製品開発のスピードと価格競争力を武器に、「データ統合ツールの“民主化”を推し進めたい」と語る。
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