ディーバは2009年8月27日、連結会計システムの最新版である「DivaSystem 9.3」を発表した。国際会計基準(IFRS)へのコンバージェンス(収れん)対応版という位置づけで、11月末に提供を開始する。
2010年4月以降、国際会計基準(IFRS)へのコンバージェンスの一環として、マネジメントアプローチによる報告が義務づけられる。マネジメントアプローチとは、事業や地域、顧客、販売チャネルなど経営者が意思決定する際の切り口に沿って業績を開示しようとする考え方を指す。
DivaSystem 9.3は、このマネジメントアプローチを実現するため、事業や地域を切り口に業績を分析する機能を強化した。同製品ではさらに、制度連結と管理連結や、月次期別管理と四半期期別管理を詳細に比較分析できる。これにより、制度会計と管理会計による報告金額の差異や、為替の影響額などの原因がどこにあるかを把握しやすくなる。このほか、中核モジュールを英語化し、入力ツールの中国語対応も実現するなど、グローバル向けの機能も充実させた。
ディーバは今回の新版に続き、日本基準とIFRSによる連結財務諸表を並行して作成できる「トライアル版」を2010年に提供開始する。2011年には、IFRSベースでの連結自動処理を実現する「アドプション版」をリリース予定である。一方、現行製品はWindowsベースだが、同社の米国拠点においてはオープンソースベースのソフトウェア基盤開発も進行中である。
DivaSystem 9.3の価格は800万円から(連結対象となる子会社の数は無制限)。従来版のユーザーには、通常のバージョンアップとして保守費用内で提供する。