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ネットアップ、ストレージシステムを高速化するアクセラレータ新製品「PAM II」を発表

2009年10月14日(水)IT Leaders編集部

ネットアップは2009年10月13日、ストレージシステムのデータ処理を高速化するアクセラレータ新製品「Performance Acceleration Module II(以下、PAM II)」の提供を同日より開始すると発表した。PAM IIは、データの読み込みを高速化するためのキャッシュメモリーを搭載したアドオンカード形式の製品で、FASシリーズおよびVシリーズの各製品に組み込んで使用する。

 ネットアップの「Performance Acceleration Module II(以下、PAM II)」は、従来製品において16GBだったキャッシュ容量を、256GBおよび512GBまで拡張して大幅な性能向上を図っている。データベース、ファイル共有サービス、メールサーバ、さらにはクラウドコンピューティング環境で必要となる仮想化システムなど、膨大な数のデータの読み込み処理を繰り返し行うアプリケーションでのストレージシステムの性能向上に有効である。

 PAM IIには、256GB版および512GB版の2種類があり、複数枚実装することで1台のストレージシステムあたり最大4TB(テラバイト)まで拡張できる(従来製品は最大16GB)。データベース系のアプリケーションの場合の試算では、ディスクドライブから直接読み込んだ場合と比較して最大78%の性能向上を実現するとしている。

 ストレージシステムの高速化を図るためには、ディスクドライブを増設したりSSD(Solid State Drive)を搭載したストレージシステムを別途用意したりすることで対応するケースが一般的だが、本製品を使用することで既存のシステム構成を変更することなく同等の効果を得ることができる。また、性能向上のためのディスクドライブ増設で余儀なくされていた消費電力および設置スペースの増大を抑制する効果も期待できる。

 PAM IIは、従来製品で使用していた容量単価の高いDRAM(Dynamic Random Access Memory)の代わりにSLC(Single Level Cell)Flashメモリーを実装することで大幅にキャッシュ容量を拡張している。また、特別な設定や操作をすることなくFASシリーズおよびVシリーズに装備するだけで使用することが可能で、搭載するディスクドライブを最大50%削減しても同程度のI/Oスループットを維持することができる。

 PAM IIはData ONTAP 7.3.2を搭載する次の各ストレージ製品に実装できる。

PAM II 256GB版 : FAS3160 / V3160, FAS3140 / V3140, FAS3070 / V3070
PAM II 512GB版 : FAS6080 / V6080, FAS6040 / V6040, FAS3170 / V3170

 各製品の参考価格(税別)は、次のとおり。「PAM II 256GB版」は、765万円。「PAM II 512GB版」は、1530万円。

ネットアップ
http://www.netapp.com/jp/

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