ネットアップは2009年12月24日、Exchange Serverのデータを高速にバックアップ/リカバリするソフトの新版「SnapManager for Microsoft Exchange Server 6.0」を出荷した。新版では、メールシステム全体の復旧に加えて、メールボックス単位やメール単位で復旧できるようにした。価格は137万7000円(税別)から。
「SnapManager for Microsoft Exchange Server」は、メールサーバーであるExchange Serverのデータ保護に特化した、ディスクベースのデータバックアップソフト。特徴は、Exchange Serverを稼働させたまま、停止させることなく高速にバックアップ/リカバリできる点である。米NetAppのストレージ製品が備えるスナップショット機能を利用して、バックアップ作業を高速化/効率化する。
新版では、メールシステム全体のバックアップ/リカバリに加えて、メールボックス単位やメール単位でのリカバリを可能にした。同様の機能は従来、別製品のリカバリソフト「Single Mailbox Recovery」として販売してきたが、これをSnapManagerに統合した。
動作環境は以下の通り。前提として、米NetAppのストレージ環境が必要。米NetAppのストレージ装置、ストレージ装置上で動作する基本ソフト「Data ONTAP」、さらに「SnapDrive」などのサーバー上で動作する関連ソフトを組み合わせた環境で利用できる。使用できるExchange Serverのバージョンは、Exchange Server 2003/2007/1010。
なお、SnapManagerには、Exchange Server用のほか、Oracle用やSQL Server用など各種のアプリケーション向けの製品がある。いずれもアプリケーションの稼働中にバックアップ/リカバリできるようにしている。