日立システムアンドサービス(以下、日立システム)は2010年1月28日、文書の審査・承認機能、シングルサインオンによる他システムとの連携支援機能などの新機能を追加し、文書管理の効率向上を実現する「ラビニティ One 01-10」を2月1日から販売開始すると発表した。
日立システムは、ドキュメントソリューション「ラビニティ シリーズ」として、オフィス文書の管理や協働での文書作成を支援する「ラビニティ One」、ドキュメント・イメージ管理に強く、部門利用向けの「ラビニティ Millemasse」などのアプリケーション製品を提供している。「ラビニティ One」は、リッチクライアント技術を用いた操作性の高い画面と、協働での文書作成を支援するワークスペース機能を特徴とし、オフィス環境における快適な文書の一元管理および管理コストの削減を実現するWebシステムのソリューションである。
「ラビニティ One 01-10」は今回、コンプライアンス強化に欠かせない証跡管理に対応し、文書の作成から審査・承認、保管、公開、廃棄までのライフサイクルを効率よく厳密に管理できるようにしている。また、ワークフローやグループウェアなどの他システムとのシングルサインオンによるスムーズな連携を実現し、情報共有や作業効率を向上させた。
「ラビニティ One 01-10」の特徴は次のとおり。
- 審査・承認機能で、文書のライフサイクルの効率的な管理を実現
作成した文書の審査・承認、承認済み文書の保管、指定期間までの公開機能を追加。これにより、コンプライアンス強化のための証跡管理など、承認を必要とする文書を効率よく管理できる。また、承認済み文書の公開期間、保管期限を設定することができるので、文書の作成から審査・承認、保管、公開、廃棄といった文書のライフサイクルを厳密に管理できる。 - システム連携支援機能で、他システムからのスムーズなアクセスを実現
他システムから「ラビニティ One」への連携を支援する機能を追加。他システムの業務中に、ログインを意識することなく「ラビニティ One」の画面を起動でき、関連文書の確認などの文書管理業務が行える。ソリューションとしては、ワークフロー「Hi-PerBT ウェブ申請」(日立中国ソリューションズ)と「Create!Webフロー」(インフォテック・アーキテクツ)、グループウェア「desknet's」(ネオジャパン)、Webシステムアクセスマネージメント「CA SiteMinder」(日本CA)などの製品と連携可能である。また、他システムから「ラビニティ One」に対して、文書の登録、更新、削除など、業務要件に合わせた操作を可能にするオプション製品「ラビニティ One SDK」が利用できる。
なお、使用前提製品として、クライアントに「Adobe Flash Player」、「Adobe Reader」、サーバーに「Oracle Database」、「TPBroker」、「Microsoft Office 2007」が必要である(「Oracle Database」については簡易セットアップ可能なバンドルセットがある)。「ラビニティ One 01-10」の概略と、前提製品およびシステム構成による追加ライセンスを含まない場合の最低価格(税込)は次のとおり。
「ラビニティ One Express」
登録ユーザー数の目安:50人。文書数上限:100万文書。
価格は、157万5000円~(スタートアップキャンペーン:123万9000円~、2010年3月受注分まで)。
「ラビニティ One Standard」
登録ユーザー数の目安:300人。文書数上限:300万文書。各機能を別マシンにインストール可能。
価格は、367万5000円~(スタートアップキャンペーン:312万9000円~、2010年3月受注分まで)。
「ラビニティ One Enterprise」
登録ユーザー数/文書数上限:無制限。各機能を別マシンにインストール可能(各機能1CPU分を本ライセンスに含む)。
価格は、997万5000円~。
保守サービスは別途有償となる。
日立システムは、販売パートナーとも協力し、製品およびカスタマイズ、システムインテグレーションなどの文書管理ソリューション全体で、2011年度までに約50億円の販売を目指すとしている。
「ラビニティ」
http://www.hitachi-system.co.jp/libinity/
「ラビニティ One」
http://www.hitachi-system.co.jp/libinity-one/
日立システムアンドサービス
http://www.hitachi-system.co.jp/