日立製作所は2010年2月24日、データベース「HiRDB」の新版(Version 9)を発表した。データ処理機構の工夫で性能改善を図ったほか、性能を監視する機能を備えることでパフォーマンスの最適化を図った。
データをメモリー上で高速処理するインメモリー技術を採用。データへのアクセスが集中するようなケースにおいて、従来製品に比べて約3〜30倍の性能向上が見込めるという。インメモリーに限定することなく、従来方式のディスクでの処理と併用することもできる。ハイブリッド型にすることで、アクセスが集中するデータはメモリーで処理、逆に頻繁に参照することが少ないデータはディスクで処理といった運用が可能となる。システムリソースの効率的活用により、新たな設備投資を抑止する。
性能監視においてはデータへのアクセス情報を分析し、遅延の原因となっているSQLを検知する「HiRDB RealTime Monitor」を用意した。
価格(税込)は、データベース管理ソフトである「HiRDB Server」が189万円から。「HiRDB RealTime Monitor」が63万円から。 (折川)
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