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SGホールディングスが2012年末までにIT投資260億円、レガシーマイグレーションを積極推進

2010年3月30日(火)IT Leaders編集部

佐川急便を傘下に持つSGホールディングスは2010年3月29日、2010年度から2012年度までの中期経営計画を発表した。期間中はIT分野に260億円を投じる。メインフレームで稼働中の勘定系システムのオープン化や、グループ外向けITサービスの拡充を推進する。

SGホールディングスの栗和田 榮一代表取締役会長兼社長
写真 SGホールディングスの栗和田 榮一代表取締役会長兼社長

 「Second Stage Plan」と呼ぶ中期経営計画を発表した。期間中の総投資額は1900億円であり、そのうちの260億円をITに投じる。投資の中心となるのは、現在推進中である勘定系システムのレガシーマイグレーション。現在、IBM製メインフレームで稼働している勘定系システムについて、2012年末までにオープン化を完了させる。

 同社は2009年度に、NECとタンデム・コンピューターズ(現日本ヒューレット・パッカード)製のメインフレームで稼働させていた貨物輸配送管理システム「貨物システム」のオープン化を完了している。これは2007年度から2009年度までの中期経営計画「First Stage Plan」の一環として実施したもの。

 同社グループ内のITインフラ整備と同時に、グループ外向けITサービスも拡充する。グループの情報システムを担うSGシステムが得意とする、コールセンターなどのビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)事業や物流システム構築、書類のスキャニングサービスなどを「輸配送と物流に次ぐ第3の主力事業に育てたい」(同社の栗和田 榮一代表取締役会長兼社長)考えだ。

 SGシステムは、佐川コンピューター・システムから2010年3月21日付けで社名変更した。同社の代表取締役社長を勤める安延 申氏は、貨物システムなどの構築を手がけたフューチャーアーキテクトの代表取締役最高執行責任者(COO)を勤める。両者の統合については「当面はない」(栗和田氏)という。

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