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日本HPがラックマウント型サーバー「HP ProLiant」最新版、遠隔管理機能を強化

2010年5月21日(金)IT Leaders編集部

日本ヒューレット・パッカードは2010年5月20日、x86サーバー「HP ProLiant」の最新版「Generation 7(G7)」を発表した。6月下旬に出荷を開始する。遠隔地からのサーバー操作などの遠隔管理機能を強化。日本AMDが2010年3月に発表した、最大12コアを搭載するサーバー向けプロセサの最新版「AMD Opteron 6100」の搭載機種も投入した。

 日本ヒューレット・パッカードは2010年5月20日、x86サーバー「HP ProLiant」の最新版「Generation 7(G7)」を発表した。6月下旬に出荷を開始する。遠隔地からのサーバー操作などの遠隔管理機能を強化。日本AMDが2010年3月に発表した、最大14コアを搭載するサーバー向けプロセサの最新版「AMD Opteron 6100」の搭載機種も投入した。

 ラックマウント型サーバーの最新版を5機種発表した。標準モデルである300シリーズは、Intel Xeon 5600/5500搭載で2Uタイプの「HP ProLiant DL380 G7」と1Uタイプの「同 DL360 G7」、AMD Opteron 6100搭載で2Uタイプの「同 DL385 G7」。管理機能を省いたエントリーモデルである100シリーズはAMD Opteron 6100搭載機種のみで、1Uタイプの「同 DL165 G7」と、スケールアウト用途に特化したモジュール型サーバーシステム「HP ProLiant SL6000 Scalable System」向けのサーバーモジュール(サーバートレイ)の「HP ProLiant SL165z G7」。

 G6からG7への機能面での追加点はなく、既存機能の強化に重点を置いた。代表的なものが、300シリーズが標準搭載する遠隔管理用プロセサ・ツール群「HP Integrated Lights-Out(iLO)」のバージョンアップだ。

 G7製品群が搭載する最新版のiLO 3では、ハードウェアアーキテクチャを従来のPCIベースのものからPCI Expressに変更し、プロセサを66MHzから250MHzに変更するなど高速化。遠隔地にある端末からネットワーク経由でProLiantのサーバー画面にアクセスできる「リモートコンソール」機能での画面応答速度や、ネットワーク上にある光学メディアやISOファイルをマウントできる「仮想メディア」機能におけるデータ転送速度を向上した。廉価版の100シリーズにはiLO 3は搭載していないが、機能限定版の「HP Lights-Out 100」というオプション製品を別途販売している。

 Opteron 6100搭載モデルは、最大2プロセサ/24コア構成が可能。同社はOpteron 6100搭載モデルをサーバー仮想化向け、Xeon 5600/5500搭載モデルを大規模高速演算(HPC)向けに訴求する考え。「サーバー仮想化では、論理プロセサ数よりも物理コア数が多い環境の方が仮想サーバーのパフォーマンス低下が避けられるため、物理コア数が多いOpteron 6100搭載モデルが適する。一方、HPC分野ではプロセサコア数単位で課金するアプリケーションが主流のため、少ないコア数で高いパフォーマンスが出るXeon 5600/5500搭載モデルが適する」(エンタープライズストレージ・サーバー・ネットワーク事業統括インダストリースタンダードサーバー事業本部製品マーケティング本部製品企画部担当部長の富田 浩次氏)。

 価格はXeon 5600/5500搭載のDL380 G7が28万6650円、DL360 G7が26万5650円。Opteron 6100搭載のDL385 G7が26万2500円、DL165 G7が16万1700円、SL165z G7が30万4500円。

(修正2010年6月24日21時28分)当初、記事冒頭で「最大14コアを搭載するサーバー向けプロセサの最新版「AMD Opteron 6100」の搭載機種」としていたのは、「最大12コアを搭載するサーバー向けプロセサの最新版「AMD Opteron 6100」の搭載機種」の誤りでした。本稿では修正済みです。

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