NECフィールディングは2010年6月29日、安定稼働する仮想サーバを短期間で導入可能とするサービスとして2010年1月に商品化した「サーバ仮想化ソリューションパック(Hyper-Vモデル)」のモデル拡充として、「サーバ仮想化ソリューションパック(VMwareモデル)」を商品化し、同日より販売を開始すると発表した。
「サーバ仮想化ソリューションパック(VMwareモデル)」は、サーバ仮想化ソフトウェアとしてVMwareを採用し、仮想サーバを稼働するために必要なハードウェアとソフトウェア、および仮想サーバを実際に利用できるようにするまでの各種セットアップ作業に加え、運用開始から3年間のリモートによる監視サービスと保守サービスを一括して提供するもの。
同社は従来、サーバ仮想化ソフトウェアとしてHyper-Vを採用したサーバ仮想化ソリューションパックを提供してきたが、Windows NT 4.0やLinuxなどHyper-Vでは未サポートのOSを使用したいというニーズに応え、それらOSを稼働可能とするVMwareを利用したサーバ仮想化ソリューションパックを商品化した。
サーバ仮想化ソリューションパック(VMwareモデル)は、「同(Hyper-Vモデル)」と同様に事前に動作検証を行ったハードウェアとソフトウェアの組み合わせで提供することと、仮想サーバを構築するサービスを一括で提供することで、構築作業を容易化し導入に要する期間を短縮すると同時に、安定して稼働する仮想サーバを構築する。
新サービスの主な特長は以下のとおり。
- サーバ仮想化ソフトウェアとしてVMwareを採用
サーバ仮想化ソフトウェアとして、採用実績の多いVMwareを採用。これにより、Hyper-Vでは未サポートのWindows NT 4.0やLinuxなどのOSも仮想サーバ上で利用可能。 - 新たにFTサーバパックを加え、全4タイプをラインアップ
評価環境として利用可能な最小構成モデル「スモールスタートパック」、ハードウェア障害発生時に手動でスタンバイ機に切り替えて業務を継続可能な「スタンバイPLUSパック」、ハードウェア障害発生時に自動でスタンバイ機に切り替えて業務継続可能な高可用性を実現する「IP-SANパック」の3タイプの商品をHyper-Vモデルと同様に用意したことに加え、新たに「FTサーバパック」をラインアップ。
「FTサーバパック」では、サーバとして、NEC独自の高可用性技術である「GeminiEngine(ジェミニエンジン)」を搭載したフォールト・トレラントサーバ(無停止サーバ)を採用。同サーバは、CPUやメインメモリをはじめとした主要なモジュールを二重化しており、万が一、一方のモジュールに障害が発生しても自動的に障害の発生したモジュールを切り離し、システムを停止させることなく継続して運用を行うことが可能。 - 3年間の監視サービスと保守サービスを標準提供
3年間のリモートによるサーバ状態監視サービス(Express通報サービス)およびハードウェア保守サービスを標準提供。監視サービスによりサーバの障害予兆や障害発生を検知し、保守サービスと連携することで、システムダウンの未然防止や、万一のシステムダウンに対してもシステム停止時間を最小化。
新サービスの価格は最小構成モデルである「スモールスタートパック」で398万円(税別)で、同社は今後1年間で50セットの販売を予定する。
NECフィールディング
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