CSK Winテクノロジ(現SCSK Minoriソリューションズ)は2010年7月13日、日本企業に求められる複雑なワークフローを実現するオリジナルワークフロー製品「Smart Workflow(スマートワークフロー)」のMicrosoft SharePoint Server(以下 SharePoint)2010への完全対応版を発表した。また同時に、Microsoft Office 2010のフォーム作成ツールであるMicrosoft InfoPath(以下、InfoPath) 2010に対応した帳票テンプレートを発表。ともに2010年7月から販売を開始する。
「Smart Workflow」は、企業内のさまざまな業務ルールや申請作業を効率化するワークフローツールである。社内ポータル、Microsoft Office Systemなどとの連携を得意とし、既存のWindows環境に容易に導入することができる。差し戻しや条件による分岐といった日本企業独特の複雑な承認フローに対応し、柔軟性の高い帳票フォームを作成できるのが特長。また、ユーザー情報を一元管理するActive Directoryと完全連携するため、ユーザー登録などを二重管理する必要がなく、シングルサインオンを容易に実現できる。
「Smart Workflow」のSharePoint 2010対応版について
Microsoft SharePointは、ビジネスのコラボレーション基盤として、導入シェアを急速に拡大している。しかし、SharePoint標準のワークフロー機能では、日本企業に求められる複雑な業務ルールへの対応が難しいことから、SharePointと連携する高度なワークフローが求められていた。CSK Winテクノロジは、こうした要望に応えるため、稟議ワークフローのような、SharePoint標準のワークフロー機能では実現が難しい複雑なワークフローを実現する「Smart Workflow」を提供しており、今回はSharePoint 2010に完全対応して提供を開始する。
「Smart Workflow」のテンプレートについて
これまでの「Smart Workflow」では、ワークフロー帳票の作成にMicrosoft Office InfoPathを活用することで、ノンプログラミングの帳票作成やユーザーの入力負荷軽減、柔軟なデータ再利用の環境を提供している。InfoPathとは、データの入力・収集を効率的に行い、フォームを作成するためのアプリケーションである。そして今回、ワークフローシステムを短期間で導入したいというニーズに応えて、同社は新たに帳票テンプレートを提供する。このテンプレートを活用することで、簡単なフロー図の設定だけでワークフローが利用できるようになる。加えてInfoPathを利用することで、独自の仕様への修正を簡単に行うことができる。
また、テンプレートと合わせて、CSK Winテクノロジの小規模サーバー環境(「Smart Workflow」1台構成)に対応したインストーラーを利用することで、従来は多くの作業が必要だった導入作業が省力化されて、早いシステムの立ち上げを実現できる。
テンプレート(17種類)は次のとおり。なお今後も順次追加リリースされる予定。
【経理系】
- 交通費精算書テンプレート
- 国内出張旅費申請書テンプレート
- 国内出張旅費精算書テンプレート
- 国内出張申請_出張旅費精算書テンプレート(申請~精算まで連動型)
- 経費精算書テンプレート
- 仮払申請
- 精算書テンプレート
- 支払依頼申請書テンプレート
【総務・人事系】
- 通勤経路変更届兼通勤手当申請書テンプレート
- 入退転寮・臨泊申請書テンプレート
- 社宅入居退去申請書テンプレート
- 入館証発行申請テンプレート
- 社員証入館証再交付申請テンプレート
- 名刺発注依頼申請書テンプレート
- 購買依頼申請書テンプレート
- 証明書発行依頼申請テンプレート
【共通】(フレームだけのテンプレート。帳票内容を作成して汎用的に使用可能)
- 申請書テンプレート(縦版・横版)
なお、CSK Winテクノロジは、2010年度で「Smart Workflow」2万シートの導入を目指すとしている。
「Smart Workflow」
http://www.cskwin.com/ConsulService/workflow.html
CSK Winテクノロジ
http://www.cskwin.com/