ミラクル・リナックスは2010年7月15日、日本ヒューレット・パッカード(以下、日本HP)の協力のもと、複雑なエンタープライズ環境に適応する、低価格なシステム・バックアップ製品「MIRACLE System Savior(ミラクル システム セイバー)」を開発したと発表した。「MIRACLE System Savior」はライブCDで提供される製品で、新規デバイス対応、バグ修正、機能追加、技術支援を行うことが可能になる。
「MIRACLE System Savior」は、物理環境とVMwareなどの仮想環境の混在、SANboot/FCマルチパス構成、クラスタ環境など、複雑なシステム構成に一元的に対応できるシステム・バックアップ・ソフトウェアである。こうした環境に低コストで対応できるシステム・バックアップ製品はこれまで存在しなかったため、今回ミラクル・リナックスが、10年にわたってオープンソース・ソフトウェア(OSS)分野で協業を行ってきた日本HPの協力を受けて開発に着手した。
エンタープライズ環境では、バグ修正や技術支援などの迅速な国産品質のサポートに加え、旧製品サポートや長期サポートなど、充実したサポートが必須である。また、Linuxだけでなく、Windows、VMwareへのネイティブな対応といった、柔軟かつ高度な技術力も必要とされる。ミラクル・リナックスは、Linuxディストリビュータとしての経験や知識を生かし、こうしたサポート・ニーズに応えている。
「MIRACLE System Savior」の主な特徴は次のとおり。
- 物理環境と仮想環境の混在、SANboot/FCマルチパス構成に対応。
- Linux、Windows、VMwareESXに対応し、VMwareESX丸ごとバックアップ可能。
- 仮想環境では筐体単位での課金となり、ゲストOS数は無制限で利用可。
- シンプルなCUIメニューの単純操作で、iLOなどリモート管理ソフトからも確実な操作が可能。
- 販売期間5年、サポート期間7年、旧製品のバックアップデータもサポート。
- 24時間365日サポートも対応.
- 利用用途に応じ複数年サポート、ボリュームパックなどさまざまな保守プランを提供。
「MIRACLE System Savior」の価格は次のとおり。
サブスクリプション(初年度・平日サポート込)は、7万8000円(税別)。
サブスクリプション(初年度・24時間サポート込)は、12万4800円(税別)。
同製品は、2010年7月20日より、日本HP向けに発売が開始される。
「MIRACLE System Savior」
http://www.miraclelinux.com/products/m_plus/mss/index.html
ミラクル・リナックス
http://www.miraclelinux.com/
http://www.miraclelinux.com/asianux/