伊藤忠テクノソリューションズ(以下、CTC)は2010年8月12日、Windows XPのサポート終了に伴うクライアント環境のWindows 7への安全で確実な移行を可能にするため、デスクトップを仮想化しクラウド化する技術を活用した「Windows 7移行支援サービス」を同日より提供開始すると発表した。なお、2010年9月15日までは、キャンペーン価格として39万9000円(税込)で提供される。
現在、約8割の企業が、クライアントのオペレーティング・システム(OS)にWindows XPを利用していると言われている。マイクロソフトによるWindows XPのメインストリームサポートは、2009年4月に終了し、セキュリティ関連のアップデートも近い将来での終了が予定されている。しかし、新しいOSへの移行には、既存のアプリケーションの動作検証などを行い、場合によってはアプリケーションを改修し、迅速な移行を可能にするプランニングが課題となる。
「Windows 7移行支援サービス」は、Windows XPのサポート終了に伴うクライアント環境の刷新を検討している企業に対し、仮想化技術を用いた検証環境を提供し、Windows 7および仮想デスクトップ環境への移行検証を支援するサービスである。1カ月半での動作検証により、ユーザーは既存のアプリケーションを活用しつつ、新環境に安全かつ効率的に移行することが可能になる。仮想化技術としては、サーバーの仮想化分野で数多くの実績をもつVMware社の技術(VMware vSphere、VMware ThinApp、VMware View)が使用されている。
Windows 7移行支援プログラムの内容は次のとおり。
- 【計画策定】 : 既存環境の調査や要件定義、検証プラン作成支援。
- 【検証環境構築】 : 機材の提供と検証環境の構築支援。
- 【検証実施】 : 検証手順書の提供とユーザー教育。
- 【移行プラン策定】 : 移行プラン策定支援。
なお、CTCは、仮想化デスクトップインフラを始めとするクライアント仮想化ビジネスに注力しており、今年度の関連ビジネスでの売上げ約1億円を目指すとしている。
伊藤忠テクノソリューションズ
http://www.ctc-g.co.jp/