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米IBM、利用者の使い方を徹底研究し、5年ぶりに分析ソフト新版「Cognos 10」を発表

2010年12月17日(金)栗原 雅(IT Leaders編集部)

日本IBMは2010年11月10日、ビジネスインテリジェンス(BI)ソフト「Cognos」の新版を発表した。同ソフトのメジャーバージョンアップは、実に5年ぶり。米国では10月末に米IBMが開催した年次イベントにおいて、花火を使った派手な演出でお披露目し、会場から注目を浴びた(写真、詳しくは38ページの海外カンファレンス報告を参照)。

Cognos新版のリリース国では、5年ぶりとなるCognos新版のリリースを花火で派手に演出した

 今回リリースしたのは「Cognos 10(正式名:Business Intelligence V10.1)」。使い勝手と処理性能の大幅な向上を図った。

 分析系ソフト事業を統括する米IBMのロブ・アッシュ ゼネラルマネージャーは米国で本誌の取材に応じ、「マジックミラー越しにユーザーの使い方を研究するなど、ソフト開発に着手するかなり前からユーザビリティを高めるために大きな投資をしてきた」と力を込めた。

 Cognos 10は、特徴的な傾向をもたらす要因を洞察するトレンド分析や、仮説に基づき結果を見通すWhat-if分析など、複数の分析機能をWebブラウザの1画面に統合して操作できる。さらに、キャッシュ技術の採用とクエリーエンジンの改良によって、クエリー実行速度を旧版の3倍に高速化。コラボレーションツール「Lotus Connections」を組み込むことで、複数の意思決定権者が分析内容を共有できるようにした。

 価格は、ユーザー数100人の場合で1852万5000円(税別)。 (栗原)

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