日本電気(NEC)は、企業のワークスタイル改革を促進する遠隔コミュニケーション製品「UNIVERGE VC3000シリーズ」を製品化し、2010年12月16日より販売を開始した。
新製品は、遠隔地のメンバーとあたかも対面しているような臨場感を提供する「テレプレゼンス」向けに、中央制御システム、映像・音声コーデック装置、ディスプレイ、HDカメラ、マイク・スピーカーなどをパッケージ化して提供するもの。
同製品の導入により、企業は短期間でテレプレゼンスを導入できる。NGN回線を使用するため、高速で高品質、コストパフォーマンスに優れた遠隔コミュニケーションの実現が可能で、業務効率の向上、コストや環境負荷の低減、企業間コラボレーションの促進などを期待できる。
新製品の特徴は以下のとおり。
- 必要な機器、ソフトウェアをパッケージで提供
テレプレゼンスに必要な、中央制御システム、映像・音声コーデック装置、ディスプレイ、HDカメラ、マイク・スピーカーなどを組み合わせ、パッケージ製品として一括提供。映像・音声コーデック装置には、多地点HDテレビ会議システム「NC1000-MV」を使用。 - タッチパネルでの操作
タッチパネル式の操作端末により、直感的に操作可能。大画面タッチパネル式IP電話機「UNIVERGE IP Phone DT750」を操作端末として利用できる。今後、操作端末のラインナップは順次拡大される予定。 - 資料共有機能を標準搭載
会議映像用の2画面と資料共有用の1画面、計3画面が表示される。資料共有機能を標準搭載していることで、共有資料の見やすさと、参加者の視線を合わせた臨場感が可能になる。 - 拡張オプション
追加パッケージは、1拠点単位での追加が可能。たとえば「書画カメラ機能」により、紙資料なども共有できる。
新製品の希望小売価格(標準構成時)は、3700万円(税別)から。出荷開始は2011年2月の予定。
なお新製品は、NECの玉川事業場、2010年12月にリニューアルオープンした「NECイノベーションワールド(旧NECブロードバンドソリューションセンター)」などに導入されており、同社内での実践を通じ蓄積されたノウハウを元に製品化された。
同社は今後、新製品を用いた「UNIVERGE UC会議ソリューション」を販売パートナーとも連携し、国内大手・中堅企業向けなどに拡販を図っていく。また、9月に発表したオフィス向けクラウドサービス「UNIVERGE Live」と同製品を連携させ、より便利なテレプレゼンス機能を提供する予定とのこと。
新ソリューションに関する情報
http://www.nec.co.jp/univerge/solution/pack/telepresence/index.html