東洋ビジネスエンジニアリング(B-EN-G)は2011年2月1日、グローバルグループを統合管理するためのグローバルグループ向けERP「A.S.I.A. Hi-Line」に蓄積されたデータを多角的に分析するツール「A.S.I.A. Analysis Service」の提供を開始した。
同社の展開する「A.S.I.A.」(エイジア)は、グローバルに事業展開している日本企業のための戦略ツールとして企画・開発されたグローバルERPパッケージであり、「A.S.I.A. Hi-Line」は、グローバルグループ統合を対象としたフルスペックのERP。
今回発表された「A.S.I.A. Analysis Service」は、A.S.I.A. Hi-Lineに蓄積されたさまざまな国と地域のグループ会社の経営情報を高速に集計・可視化するためのツールで、A.S.I.A. Hi-Lineで管理するすべての法人の会計や販売などの業務情報を集約し、分析用の多次元データベースを構築して、Microsoft Excel上で約40項目の分析軸を組み合わせた分析レポートの作成が可能になる。
同ツールの特徴は以下のとおり。
- さまざまな国と地域に点在する拠点の経営情報を集計し可視化
A.S.I.A.Hi-Lineで集中管理されているすべての法人データを集約し、多次元データベースに格納することで、集計処理やレポート作成処理を高速に行うことが可能。多次元データベースは10種類まで作成することができ、ニーズに応じた各種分析データの管理が可能となっている。 - 約40項目の分析軸を用意
時間軸、会社、科目、部門、取引先など16の基本項目のほか、独自の分析項目を10項目使用可能。また、科目、部門、取引先などは集計単位などの階層管理に対応しており、集計項目から個別項目にデータを展開するドリルダウンが可能。分析の対象となる数値は、入力通貨額、基準通貨額、第三通貨額の3つの通貨額のほか、数量や単価など、各種の数値を自由に設定できる「汎用集計数値」が10項目用意され、顧客ニーズに応じた分析用データを作成できる。 - 使い慣れた「Microsoft Excel」を利用して多次元データベースからのレポート作成が可能
Excel上に展開されたレポート上で「スライス&ダイス」「ドリルダウン」を行うことができ、従来の静的な固定レポートとは異なる柔軟性の高い動的レポーティングが可能となっている。 - 多次元分析のためのエンジンとして「SQL Server Analysis Services」を採用
多次元データベースを作成するOLAPエンジンとして、「SQL Server Analysis Services」を採用。A.S.I.A. Hi-Lineの標準RDBMSである「SQL Server」と統合された分析エンジンを採用することで、業務データベースと分析データベースのシームレスな統合が可能になっている。
「A.S.I.A. Analysis Service」の販売価格は、法人数、ユーザー数を問わず1グループ150万円(価格にはSQL Serverのライセンスは含まれない)。同社は今後5年間で100ライセンスの販売を見込んでいる。
「A.S.I.A.」
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