伊藤忠テクノソリューションズ(以下、CTC)は2011年2月7日、セルフサービス型の仮想ホスティングサービス「cloudage CUVIC OnDemand」の提供を同日より開始すると発表した。「cloudage CUVIC OnDemand」は、専用のポータルサイトからサーバ、ネットワークなどのITリソースを必要に応じて自由に増減することが可能なパブリッククラウドサービスである。
同サービスは、サーバ台数やリソース割り当ての変更、さらにファイアウォールやロードバランサーなどのネットワーク設定の変更を顧客自身が簡単に操作できる。仮想化ソフトのデファクトスタンダードである米国VMware社製品を管理する、クラウド構築プラットフォーム「VMware vCloud Director」を採用して、CTCが自社開発したサービスである。
「cloudage CUVIC OnDemand」の特徴は次のとおり。
- 高信頼性
高度なセキュリティ設備を導入したデータセンターに、冗長化された機器を設置し、24時間365日の運用体制で同サービスを提供する。 - 利便性
仮想サーバを必要に応じて即座に追加や削除することができる。 - リーズナブル
仮想サーバごとに時間従量/月額固定から選択でき、最適な利用料で利用できる。 - ハイブリッドクラウド
CTCがこれまで培ったノウハウを活用し、既にプライベートクラウドを構築している企業に提供することでハイブリッドクラウドとして利用できる。
タイプ別の時間従量と月額固定の料金(税別)は次のとおり。
「Type-S30」(CPU2.6GHz相当×1、メモリ1GB、ディスク30GB)は、時間従量の場合15円/時間、月額固定の場合8800円/月。
「Type-M50」(CPU2.6GHz相当×2、メモリ4GB、ディスク50GB)は、時間従量の場合52円/時間、月額固定の場合3万円/月。
「Type-L50」(CPU2.6GHz相当×4、メモリ8GB、ディスク50GB)は、時間従量の場合108円/時間、月額固定の場合6万2000円/月。
「Type-H50」(CPU2.6GHz相当×8、メモリ16GB、ディスク50GB)は、時間従量の場合199円/時間、月額固定の場合11万4000円/月。
「Type-M300」(CPU2.6GHz相当×2、メモリ4GB、ディスク300GB)は、時間従量の場合82円/時間、月額固定の場合4万7000/月。
「Type-L300」(CPU2.6GHz相当×4、メモリ8GB、ディスク300GB)は、時間従量の場合140円/時間、月額固定の場合8万円/月。
「Type-H300」(CPU2.6GHz相当×8、メモリ16GB、ディスク300GB)は、時間従量の場合231円/時間、月額固定の場合13万2000円/月。
セルフサービス型ポータルの利用者用メニューは次のとおり。
- 【アカウント機能】 : アカウント情報(組織、ユーザー)表示/ログ情報表示/稼働実績情報表示(ビリング根拠)。
- 【サーバ機能】 : 仮想サーバ追加・削除/コンソール接続/仮想サーババックアップ・リストア/仮想サーバ再構成(CPU/メモリ)/OSパスワードリセット/仮想サーバ再起動・リセット。
- 【ネットワーク機能】 : ネットワーク基本情報(VLANなど)の表示/F/W NAT設定/F/Wポリシー設定/L/Bポリシー設定。
- 【サポート機能】 : 問い合わせ登録・確認/FAQ参照。
なおCTCは、2012年度末までに400社への提供を目標す。また今後、プライベートクラウド環境を導入している企業向けに同サービスをオンプレミスで提供することも予定している。
「cloudage CUVIC OnDemand」
https://cuvicondemand.com/
伊藤忠テクノソリューションズ
http://www.ctc-g.co.jp/