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OKIネットワークス、IPテレフォニーシステム「IPstageシリーズ」を強化

2011年3月3日(木)IT Leaders編集部

沖電気工業(以下、OKI)は2011年3月2日、OKIグループの通信事業分野で商品企画・開発・販売を行うOKIネットワークスが、中小規模オフィス向けIPテレフォニーシステム「IPstageシリーズ リリース8」(以下、IPstageシリーズ)を、同日より販売開始すると発表した。出荷時期は、2011年3月22日。同社は、今後1年間の目標として、3万セットの販売を目指す。

今回の「IPstageシリーズ」の機能強化では、最大3万6000時間の通話録音が可能になったほか、自動での録音開始により録り忘れを防止し、他社員への転送時でも継続して録音できるようになった。また、携帯電話からの活用を強化し、職場での取り次ぎ工数の削減や迅速な顧客対応を目指す企業も活用できる。

近年、次のような理由で録音のニーズが高まっている。

  1. 事業リスクへの備え : 組織・個人からの苦情案件の増加に対し、通話履歴を早期のトラブル解決に役立てたい(一般企業や教育機関)。また、苦情案件などの通話履歴をチェックすることで、担当者の対応スキルの向上にも役立てたい。
  2. 顧客満足度の向上 : 顧客の高齢化や外国人の顧客・社員の増加といった社会構造の変化に伴い、通話履歴を聞き間違いの防止や他の社員との情報共有に活用したい(旅行代理店などのサービス業や、専門用語を多用するコンサルティング、法律、金融など)。

OKIネットワークスでは、これらニーズを実現するために、主にコールセンターや金融機関で採用されてきた長時間録音や外部メディア保存などが可能な本格的な通話録音機能に着目し、今回「IPstageシリーズ」の機能を強化した。

主なリリース機能は次のとおり。

■ 最大3万6000時間に及ぶ大容量、自動通話録音

  • 通話が始まるのと同時に自動で録音を開始するため、操作の手間を軽減するとともに通話の録り忘れを防ぐ。
  • 苦情案件などでオペレーターが担当者・責任者などに転送する場合でも、通話を継続して録音できる。
  • 通話履歴は最大3万6000時間、30万件まで保管でき、管理用アプリケーションでのコメント登録や、録音時に付与するタイトルからのメッセージ検索などにより、履歴を効率的に管理できる。
  • これらの通話履歴は外部メディアに自動で保存し、長期間の保管が可能なため、コンプライアンスの強化に役立つ。
  • さらに、自動音声応答「IVR」による適切な電話応対者への誘導により、顧客満足度の向上にも貢献する。
    ※利用可能な「IPstageシリーズ」は、IP-PBX「IPstage EX300」、IP&モバイル ビジネスホン「IPstage MX」。

■ 携帯電話からの活用を強化し、迅速な顧客対応を実現

  • 外出や業務時間外などの不在時にガイダンスで応答し、メッセージを自動で録音できるため、職場での取り次ぎ工数の削減が可能である。
  • 新しいメッセージを録音した際には、外出先の携帯電話などにお知らせしてメッセージ内容を確認できるため、外出先からでも迅速な顧客対応が可能である。
  • 新しいメッセージを録音した際には、eメールによる通知や、携帯電話のWebブラウザーからのメッセージ確認・削除などが可能である(「IPstage EX300」と「IPstage MX」)。
  • 録音した複数のメッセージを社内のPC上で一元管理することで、効率的に顧客対応業務を遂行できる(「IPstage EX300」と「IPstage MX」)。

「IPstageシリーズ」の標準価格(税抜き)は次のとおり。

「IPstage EX300」(150内線モデル)は、830万円~。
「IPstage MX」(50内線モデル)は、415万円~。
「IPstage SX」(10内線モデル)は、70万円~。
「IPstage EX300」「IPstageMX」の価格には、通話録音用の外部装置およびソフトウェアの価格を含む。


IP-PBX「IPstage EX300」
http://www.oki.com/jp/IPtel/product/ex300/

IP&モバイル ビジネスホン「IPstage MX/SX」
http://www.oki.com/jp/IPtel/product/mxsx/

沖電気工業
http://www.oki.com/jp/

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