日本ヒューレット・パッカードは2011年4月26日、同社製のサーバーを購入した企業を対象に、データベース移行を支援する2つの無償サービスを提供開始した。
1つは、DBの使用状況を分析したうえで、ダウングレードを含むライセンスコスト削減策を提案する「HP データベースライセンス ダイエットアセスメントサービス」。もう1つは、DB製品の独自のSQL言語を業界標準のANSI SQLに書き換えることで、DB間の移行を容易にする「HP SQL標準化アセスメントサービス」である。
新サービスの狙いは、「ベンダーロックインからの解放」(サーバーマーケティング統括本部製品戦略室の山中伸吾室長)。背景には、業界最大手であるオラクル製のDBから他社製品への乗り換えを促進したいという思いがある。
同社の動きに、他の大手ベンダーも同調している。日本HPとSAPジャパン、エンタープライズDB、サイベース、日本マイクロソフト、日立製作所の6社は同日付けで「データベース改革推進アライアンス」を発足。オラクルDBからの移行を共同推進していく構えを見せた。 (鳥越)