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アシスト、画面転送を高速化しつつ価格を抑えたVDI製品「PowerTerm WebConnect」を発表

2011年9月14日(水)IT Leaders編集部

アシストは2011年9月14日、デスクトップ仮想化製品「PowerTerm WebConnect(PTWC)」を発表した。イスラエルのEricomの製品で、画面転送速度を高速化する機能を備えながらも、価格を抑えているのが特徴だ。2011年9月末に提供開始する。

 「PowerTerm WebConnect(PTWC)」は、ユーザー認証や、端末とデスクトップ環境との接続を仲介するコネクションブローカ機能を中心とした製品。ユーザーは、端末に導入した専用のクライアントソフトからPTWCの認証サーバーにアクセスし、認証をパスすればデスクトップ環境に接続できる。接続可能なデスクトップ環境は、米ヴイエムウェアや米マイクロソフトのハイパーバイザ上で稼働する仮想PC、マイクロソフトのWindows Serverが持つターミナルサービス(プレゼンテーション仮想化)、ブレードPC上で稼働するデスクトップ環境。

 機能面での特徴は、画面転送プロトコルである「RDP」を高速化するソフトウェアアクセラレータ「Ericom Blaze」を搭載し、転送のスピードアップを図ったことだ。テキストや画像といったデータタイプを自動判別し、その種別ごとに圧縮率を動的に変更。通常のRDPに比べて、転送速度を5~25倍に高速化できるという。「既存ユーザーからは、特に画像データを高速に閲覧できることを評価する声が多い」(Ericomの社長兼最高執行責任者であるブライアン・バーンズ氏)。

 転送速度を高めたプロトコルには、ほかにもシトリックス・システムズ・ジャパンが開発する「ICA」があるが、アシストが実施した実証実験において、「帯域幅が狭い環境では、ICAを上回る転送速度を得ている」(Ericom製品を担当するアシストの岡田 昌徳部長)という。Ericom Blazeは、単体でも販売する。

 価格は、1000ユーザーがハイパーバイザ上の仮想PCを利用する場合で、744万円に抑えた。「構築/運用費用を含めても、この2倍程度で済む。他社のVDI製品で構築した場合、製品価格だけでこの3倍以上することも珍しくない」(岡田氏)。導入目標は、2012年までに50社。アシストは国内での独占販売権は取得しておらず、販売パートナーを広く募るという。

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