米デルが、クラウドサービスの提供に本腰を入れ始めた。
まず2011年8月29日に、IaaSの「Dell Cloud with VMware vCloud Datacenter Service」を発表。これは、米ヴイエムウェアが規定したインフラの標準構成「VMware vCloud Datacenter Services」をサービス基盤とするIaaSだ。ヴイエムウェアの仮想化ソフトやリソースプール管理製品をサービス基盤に利用し、米デルのデータセンターからサービスを提供する。日本では2012年に提供開始。
続く同月30日には、中堅・中小企業を対象にしたSaaSである「Dell Cloud Business Applications」を発表した。他の事業者が提供する業務SaaSに加え、SaaSと社内システムとの連携支援サービスを併せて提供する。
提供する最初のSaaSは、米セールスフォース・ドットコムの顧客関係管理(CRM)SaaSである「Salesforce CRM」。2012年には、マーケティング支援や会計のSaaSを追加する。米Boomiの買収で得たデータ連携サービスを活用し、これらのSaaSと社内システムとの連携を支援する。(鳥越)