EMCジャパンは2011年11月29日、デジタルコンテンツなど非構造化データの保管に向くストレージ「EMC Atmos 2.0」を発表した。
オブジェクトストレージと呼ばれるカテゴリに位置付けられる。データ本体とユーザーが付与する情報(メタデータ)をセットにした「オブジェクト」を単位に管理。これまでのファイルストレージで一般的なディレクトリのフルパス指定ではなく、各オブジェクトに付与するユニークなIDで格納場所を特定する。オブジェクトに対しては、HTTP上のRESTやSOAPを利用してアクセスする。
異なるサイトにまたがる形でも単一の名前空間(データを一意に識別し得る論理範囲)を形成できることから、大量のコンテンツを擁するWebサイトや、クラウドストレージサービス提供基盤といった、大規模Webシステムへの適用に向く。
容量別の3モデル(ラック当たり240TB、480TB、720TB)のほか、仮想アプライアンスの「Atmos Virtual Edition」も用意する。価格は個別見積もり。 (大川)