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[データマネジメント2012]

【session 09】膨大なデータの具体的活用イメージを訴求する富士通

2012年5月10日(木)

ビッグデータのビジネス価値を引き出す クラウドサービスとキュレーション ビッグデータを活用するための技術は整備されつつある。大量のデータを複合的に分析することで、これまでに考えられなかった価値を提供できる可能性も高い。そのために具体的にどう取り組めば良いのか。ここでは富士通の目指す社会とビッグデータへの取り組み、ビッグデータ活用の側面、そしてビジネス上の価値を引き出すための仕組みについて紹介する。

小林午郎氏 富士通株式会社
コンバージェンスサービスビジネスグループ
インテリジェントサービス本部 戦略企画統括部
統括部長
小林 午郎 氏

富士通は「ヒューマンセントリック・インテリジェントソサエティ」というコーポレートビジョンを掲げ、人々がより豊かに安心して暮らせる社会のためにどうICT が貢献できるかに取り組んでいる。その鍵となるのが、ビッグデータの活用だ。

「ビッグデータには2 つの用途があります。蓄積して分析することで今までわからなかった未来を予測することと、今起きていることをリアルタイムに把握し対応することです。これらができるようになってきたことで、用途が広がりました」と話すのは、富士通 コンバージェンスサービスビジネスグループの戦略企画統括部長の小林午郎氏だ。タクシーの動きから今の東京の交通状況を把握し予測して、リアルタイムなサービスを提供したり、エアコンの稼働状況と人間の快適度を把握して、より快適なエアコンを作ったり、時限クーポンの利用状況から商圏の特性や人の行動を把握したりすることで、新しい価値を生み出せるという。

ビッグデータを活用するためのクラウドサービスの提供を開始

講演では、ビッグデータを活用する仕組みとして、今年1月から同社が提供を開始した「データ活用基盤サービス」が紹介された。ビッグデータのリアルタイム処理と、統合、分析、利用に必要な技術をすべて統合したプラットフォームで、PaaSの形態で提供される。センシングによって収集したデータを、リアルタイムやバッチで処理して情報を分析し、アクションのためのナビゲーションにつなげる。そこでの鍵は“データキュレーション”である。

「データキュレーションとは、データに語らせることです。そのためには、業務分析のプロによるモデリングとデータ分析の専門家によるアナリティクス、そしてシステム設計の専門家によるシステムデザインの3 つのスキルを備えた専門家集団「キュレーター」が必要です」と小林氏。3者がチームを組んで、データキュレーションを実現しているという。

「先ほど触れた糖尿病予備軍予測のための分析の軸は数千次元にもなります。これは人間には計算できませんが、コンピュータならできます」と、データキュレーションが必要となる例を挙げる。そこでは、膨大なデータの中から規則性やパターンを見出し、現実社会で発生したイベントに即座に対応するリアルタイム処理につなげる機械学習が必要になる。

「機械学習を可能にする技術やアルゴリズムやコンピュータは揃ってきました」と小林氏は次世代スーパーコンピュータ「京」の性能の高さを解説する。ビッグデータとシミュレーション能力には密接な関係がある。1 秒間に1京回の演算を処理するという圧倒的な性能だからこそ、実現できることも広がっていく。

異業種間のデータ連携も重要性を増してくる

ビッグデータの活用を考えるうえで、もう1つの切り口は、異業種間のデータ連携だ。自社内のデータだけでなく、異業種の他社のデータを連携させることで、見えてくるものもある。同社では、国内最大級のグルメ情報サイト「ぐるなび」と富士通の健康増進支援サービス「からだライフ」との異業種マッシュアップの実証実験を行っている。ビッグデータは気がつかなかったフィールドにビジネスを広げる武器でもある。多角的な視点から取り組むことで、見えてくる部分も多いだろう。

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