[中国電脳事情]

【中国動向】「消費者の日」の特別番組でアップルが標的に

2013年6月11日(火)足立 治男

中国の主要メディアの報道から、中国国内のIT・テクノロジー関連の最新動向をご紹介する、中国電脳事情。1カ月間に報道された中国国内の主要なニュースを取り上げる。

「消費者の日」の特別番組でアップルが標的に

─ 新浪科技(3/15)

中国で3月15日は「消費者の日」。この日は中国中央テレビが特別番組を放映して大きな注目を集めるが、近年は多国籍企業がやり玉に挙げられるのが恒例で、今年は米アップルが“標的”となった。

同番組や関連報道によれば、アップルが中国国内で実施している製品保証規定が中国で「三包(修理保証、交換保証、返品保証の意)」と呼ばれる法令に違反しているという。例えば、保証期間中にiPhoneが故障し、新品交換となったとき、アップルはiPhone裏面パネル部分だけを取り替えない。しかし、韓国やオーストラリア、英国などではそんなケースは見られず、同番組は「中国の消費者に対する差別の嫌疑がある」と指摘。他にも、アップル製品はグローバルで1年保証だが、中国では基盤、CPU、メモリーなどの主要部品の保証期間を2年間と定めているので、法令に抵触するとした。

番組で標的とされた多国籍企業が(形式的に)謝罪するのも毎年の慣例だ。放送を受けてアップルのティム・クックCEOは、「顧客とのコミュニケーションに齟齬があり、結果的に当社が傲慢であるような印象を与えた。消費者に不安や誤解を与えたことを謝罪したい」といった内容の声明文を発表した。

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