オムニチャネルを活用し、顧客にシームレスな購買体験を提供するためには、数々の情報を組み合わせながら、最適なコンテンツを最適なタイミングで提供できなければならない。ここでは3つのシーンを題材に、最新のレコメンデーションエンジンと位置情報技術を使った場合の仕組みを紹介する。当然、既存システムとの連携など、遂行上の課題もある。NTTデータ 第三法人事業本部 オムニチャネルビジネス担当の西村康宏氏が解説する。
シーン1は、商圏外にいる顧客を自店舗などへ誘導するケース。
シーン2は、帰宅途中などに自店舗に立ち寄れる可能性がある顧客に絞り込んで来店または購入をうながすケースである。これらで利用するオムニチャネル技術としては、レコメンドエンジンを中心に、提案内容のマネジメントや顧客の位置・動線の把握、およびスマートフォンへのコンテンツ配信などである。
シーン3は、店内にいる顧客に対する商機を拡大するケースだ。ここでは、店頭でのモバイル決済技術なども重要になってくる。
- 西村 康宏(にしむら やすひろ)
- NTTデータ 第三法人事業本部 オムニチャネルビジネス担当
- 1997年NTTデータ入社。マスメディア・広告関連システム開発、コンビニエンスストア・百貨店等の小売向けITグランドデザイン・情報活用コンサルティング、海外市場進出のためのECサービス商品開発企画に従事。現在は、オムニチャネル・O2Oに関する商品企画、ベンチャー企業との連携を指揮している。
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