富士重工業は2014年8月、ビデオ会議システムを刷新した。グローバルでの業務効率化や、意思決定の迅速化が狙い。構築を担当したネットワンシステムズが、2014年10月10日に発表した。
同社は従来から、国内外の拠点や取引先との打ち合わせにビデオ会議システムを活用。移動時間や出張費用の削減に役立ててきた。しかし、その利用が進むにつれて、端末数の不足が問題となっていた。さらに、利用者から「画質・音声が粗く、相手の表情が分かりにくい」「操作が複雑」といった不満が寄せられていた。
そこで、本社移転を機にシステムを刷新。新オフィス内に、約50台の固定型・可搬型端末を導入した。これは、従来の5倍の台数にあたる。合わせて、本社以外の拠点や取引先に既設の端末の画質や音質、操作性を改善した。
刷新したビデオ会議システムの概要(リリースより転載)
拡大画像表示
拡大画像表示
新システムは、端末の画面サイズやスピーカー性能などに応じて画質・音質を自動最適化する機能を備える。これにより、既設の端末でもフルHD画質と遅延や乱れのない音声でビデオ会議を実施できるようになった。
さらに、ビデオ会議の開催状況やソフトウェア更新を一括管理する機能を実装。運用管理の負荷を軽減することに成功した。
ネットワンシステムズが、シスコシステムズの製品群を用いて構築した。今後、Web会議システムとの連携を図る予定という。
【プロジェクトの概要】 | |
ユーザー名 | 富士重工業 |
業種 | 自動車、輸送機器製造 |
導入システム | ビデオ会議システム |
導入目的 | 業務効率化、意思決定の迅速化 |
主な利用製品 | 「Cisco TelePresence SX」「Cisco TelePresence System Integrator C」(いずれも固定型端末)、「Cisco TelePresence EX」(可搬型端末)、「Cisco TelePresence MCU」(多地点接続装置)、「Cisco TelePresence Video Communication Server」(セッション管理・制御)、「Cisco TelePresence Management Suite」(会議管理) |