神戸製鋼所は、BIツールを全社に展開。明細レベルのデータから業務課題を発見して改善につなげられる仕組みを実現し、コスト削減や業務効率化に成功している。製品開発元であるクリックテック・ジャパンと導入を支援したアシストが2014年10月14日に共同発表した。
2012年10月の導入以来、以下のような成果が出ている。
機械事業部門は、機械加工の切削条件分析や生産計画・進捗状況の見える化、生産管理分析にBIツールを活用。異常値の早期発見や納期短縮、コスト削減を実現した。
アルミ・銅事業部門は、勤務シフトやラインごとの電力使用量をBIツールを使って見える化した。これにより、省電力化への取り組みを加速できた。
調達部門では、事業部や工場から集約した調達データを取引先や品目、期間金額などの集計にBIツールを活用している。項目別にすばやく確認できるため、調達費用の抑制につながっている。
このほか、財務部門は資金収支管理にBIツールを利用することにより、資金の流れを可視化した。資金収支の効率化に大きく寄与しているという。
こうした成果を受け、今後さらにBIツールの導入範囲を拡大していく。具体的には、工場での納期管理や物流計画、営業情報の可視化を視野に入れている。
【プロジェクトの概要】 | |
ユーザー名 | 神戸製鋼所 |
業種 | 鉄鋼 |
導入システム | BI |
導入目的 | コスト削減、業務効率化 |
導入時期 | 2012年10月 |
主な利用製品 | 「QlikView」 |