スポーツ用品製造大手のミズノは、営業やマーケティング部門が利用する販売情報分析システムを刷新した。導入を支援したアシストが2014年12月4日に発表した。
ミズノの旧システムは、分析軸を指定した後のデータ作成に多くの時間がかかるため、利用者は必要な情報をすぐに参照できなかった。店舗やECサイトといった販売形態に応じて売価や原価を検証することも難しかった。
同社はこうした問題を解決するため、分析環境の全面刷新を決断。クリックテック・ジャパンのインメモリー型BIツール「QlikView」を用いて新システムを構築した。
新システムにおいては、店舗やECサイトにおける販売実績や在庫推移に季節変動を加味した需要予測を可能にした。営業担当者は、欠品の恐れがある店舗を素早く察知。在庫を店舗間で移動するなど、販売機会損失を未然に防ぐ対策を打てるようになった。
販促企画の効果を高めるための機能も備える。具体的には、ダイレクトメールを送付する際、複数の条件を重ね合わせてターゲットとなる顧客を抽出し、シミュレーションできる。マーケティング担当者はこうしたシミュレーションを繰り返すことで、レスポンス率が最大となる組み合わせを導き出せる。
【プロジェクトの概要】 | |
ユーザー名 | ミズノ |
業種 | スポーツ用品製造 |
導入システム | 販売実績情報分析システム |
導入目的 | 販売機会損失の防止、販促強化 |
主な利用製品 | 「QlikView」 |