デル・ソフトウェアは2015年5月12日、スマートデバイスを含むモバイル端末から、社内ネットワークにセキュアに接続するためのアプライアンス「Dell Secure Mobile Access(SMA)」の新モデルを発表した。
業務の機動力を高めるため、従業員の働き方の自由度を高めるため…。様々な理由から、モバイル対応を急ぐ企業が増えている。とりわけ昨今、従業員が携行する端末としてはスマートフォンやタブレットが主流となっており、これらを業務システムに取り組みつつ、いかに安全性を確保するかが大きなテーマとなっている。
いくつもの方策が考えられるが、最も基本となるのは、モバイル端末と社内環境との通信経路を、トンネリング/暗号化/認証といった技術によってセキュアなものにすること。つまりはSSL-VPNのネットワークを確立し、アプリケーションやファイル、データベースへのアクセスの安全性を担保するアプローチだ。
デル・ソフトウェアが発表した「Secure Mobile Access(SMA)」は、モバイル機器との間でSSL-VPNの通信経路を確立するためのアプライアンス。ハードウェアに専用OSを組み込んだモデル(物理アプライアンス)として、大規模向けの「Dell Secure Mobile Access 7200」と、中規模向けの「同 6200」を新規投入。さらに仮想アプライアンス(VMware/Hyper-V対応)の「Secure Mobile Access バーチャルアプライアンス」もラインナップに加えた。いずれもWindows PCのみならず、MacOS、iOS、Android、Kindleなどのモバイル端末に対応する。
- Secure Mobile Access 6200 アプライアンス:同時接続ユーザーは2,000
- Secure Mobile Access 7200 アプライアンス:同時接続ユーザーは10,000
- Secure Mobile Access バーチャルアプライアンス:同時接続ユーザーは5,000
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目新しい機能としては「per app VPN」がある。これは、ユーザーやデバイスごとではなく、端末に導入されているアプリケーション単位でキメ細かくアクセスを制御する機能。個人所有の端末でも、業務用途として認める特定のモバイルアプリに限って社内リソースへのアクセスを許可するといった運用ができる。モバイルアプリに改編を加える必要はない。