米セールスフォース・ドットコムは2015年8月25日(米国現地時間)、アプリケーション開発プラットフォーム「Salesforce Lightning」を発表した。同プラットフォームは新たに提供される「Lightning Experience」と「Lightning Design System」の両機能を、既存の「Lightning Components」「Lightning App Builder」に統合したもの。
セールスフォース・ドットコムは、「Salesforce Lightning」プラットフォームを、Salesforce1 Platformの能力を拡張し、洗練された“未来のCRM”をはじめとする各種企業向けアプリケーションの構築を支援するものだとアピール。25以上の新機能に関しては一から再設計を行ったという。
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今回追加された新機能の1つ、「Lightning Experience」は、効率性の高いユーザーエクスペリエンス(UX)の提供にフォーカスした機能で、デスクトップPCやタブレット、スマートフォンなどのマルチデバイス環境に向けて適切なUX/UIを提供する。各画面には状況に応じた最適な情報が表示され、プロセスの合理化と直感的に操作可能なワークフローを実現できるという。
もう1つの新機能「Lightning Design System」は、セールスフォース・ドットコムの新しい設計原則(透明性、効率性、一貫性、美しさ)を、拡張可能なCSS(Cascading Style Sheet)として具体化する。また、Salesforce開発者にとってのハウツーマニュアルとしての役割も果たし、開発者やパートナーはあらゆるデバイス/OSでSalesforceと連携可能なコンポーネントを構築できるという。
既存の「Lightning App Builder」と「Lightning Components」は、2014年10月に開催されたDreamforce 2014コンファレンスで発表されたもので、Lightning App Builderは2015年7月に提供が始まっている。同ツールはドラッグ&ドロップで層か可能なLightning Componentsの視覚インタフェースを用いて直感的にアプリケーションを開発できるのが特徴だ。また、Lightning Componentsは、単一のUI構成要素から堅牢なマイクロサービスまで、すべてが「Salesforce1 Platform」と統合された再利用可能なコンポーネントを提供する。