IoT(Internet of Things:モノのインターネット)デバイスの数が増えることで、エッジコンピューティングなど分散処理の流れが加速することを前回、述べた。コンピューティングやネットワークトラフィックの集中による課題を解決するためである。今回は、IoTのつながりを実現するためのネットワークの進化に焦点を当ててみたい。
IoT(Internet of Things:モノのインターネット)の普及に向けては、ネットワークにも対応が求められる。デバイスの接続やトラフィック量の変化はもとより、IoT活用のために必要なサービスレベルを実現するためには、現在のネットワークでは不十分だからだ。
図1:IoT時代に向けたネットワークの進化の目標こうした要求に対し、ネットワークは今、図1に挙げる目標を掲げ進化しようとしている。
これらを実現するための中核技術となるのが、SDN(Software Defined Network)やNFV(Network Function Virtualization)と呼ばれるネットワークの仮想化である。機器自身や機器が持つ機能を仮想化することによって、柔軟性や拡張性を実現するとともに、ネットワーク資源のより効率的な共有を可能にする。ネットワークの仮想化が実現できていないと、仮想サーバーの増設やアプリケーションのサーバー移行時に発生するネットワークの変更や機器の増設が、システム全体の柔軟性や拡張性のボトルネックになってしまう。
まずSDNは、ネットワークの伝送制御と伝送のインフラを分割して実装する。制御部分をソフトウェア化することで、ネットワークの構成や設定を動的に変更できるようにする。制御と伝送インフラを1つのハードウェアに搭載するルーターやスイッチといったアプライアンスに比べ、柔軟性や拡張性を大幅に改善できる。制御部分と伝送インフラ部分の分離によりコモディティなハードウェアを使った実装と、仮想化による1つの機器の共有が可能になるため、CAPEX(Capital Expenditure:設備投資費用)/OPEX(Operating Expense:運用費用)の削減につながる。
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