独立系ソフトウェア開発会社のCIJは2017年8月1日、タブレット端末(iPad)を利用したペーパーレス会議システム「SONOBA COMET(ソノバ コメット)」の新バージョン「Ver3.0」を発表した。8月28日から販売する。新版では、既存のWindowsファイルサーバーを会議資料の保管庫として利用できるようにした。
タブレット(iPad)を会議端末として利用するペーパーレス会議システムである。参加者全員で会議資料を共有し、会議が終了すると自動的に参加者のiPad端末から会議資料を破棄できる。発表者による資料の操作を、参加者に同時表示できる。自由にメモや図を書いて会議で共有するホワイトボード機能もある。
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新版では、既存のWindowsファイルサーバーを会議資料の保管庫として利用できるようにした。従来は、CIJが開発した文書管理システム「Ofigo」に格納することしかできなかった。資料閲覧のためにWebブラウザの設定変更や新しい操作方法を覚える必要がなくなった。
新版ではまた、会議への参加可否をユーザー単位で設定できるようにした。ユーザーの個別指定やユーザーグループの指定が可能である。これに対して従来は、ユーザー単位ではなく、会議に参加するためのパスワードを知っているかどうかで参加を制限していた。
新版ではさらに、会議の登録に利用できるWebブラウザの種類を増やした。従来はInternet Explorerしか使うことができなかったが、Edge、Chrome、Firefox、Safariなどの様々なWebブラウザから会議情報を登録できるようにした。
SONOBA COMETの製品ラインアップには、サーバー上で資料を管理する多機能版の「フォーマルモード」と、サーバーを使わずに手軽に会議ができる簡易版の「カジュアルモード」がある。フォーマルモードで必要になるサーバーソフトの稼働OSは、Windows Server 2008 R2/2012 R2。
価格(税別)は、フォーマルモードが10ユーザーで50万円から、カジュアルモードが1ユーザーあたり年額3600円。