2017年7月の3本:シスコがAIを活用したネットワークを発表/日本IBMが新メインフレームを発表/国立がん研究センターとNECが新たなAI医療システムを開発
2017年8月8日(火)松岡 功(ジャーナリスト)
2017年7月のニュースから松岡功が選んだのは、「シスコがAIを活用したネットワークを発表」「日本IBMが新メインフレームを発表」「国立がん研究センターとNECが大腸がんをAI画像診断で発見するシステムを開発」の3本である。“見逃せない”理由と共に、それぞれのニュースのポイントをお伝えする。
シスコがAIを活用したネットワークを発表
シスコシステムズが2017年7月19日、AI(人工知能)技術を活用した新たなネットワークソリューションを国内で順次提供していくと発表した。新ソリューションは米Cisco Systemsが先頃発表したもので、「The Network. Intuitive. 」(直感的なネットワーク)という新たなコンセプトの基に各種製品を展開していく。
米本社のチャック・ロビンス最高経営責任者(CEO)は新コンセプトについて、「Ciscoはより直感的なネットワークを構築することでビジネスを進展させ、場所を問わずに人々と組織のために新しい機会を創造する、比類なきセキュリティを備えたインテリジェントプラットフォームを提供する」とのメッセージを発信している。
発表会を開いたシスコは、新コンセプトのキーワードとして、図1のように「コンテキスト」(文脈)、「インテント」(ビジネスの意図)、「インテュイティブ」(直感)の3つを挙げ、「直感的なネットワークとは、コンテキストを活用し、インテントが主導するインテリジェントかつ高度にセキュアなプラットフォームのこと」と説明した。
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その直感において機械学習などのAI技術を活用し、世界中のネットワークを流れるデータを基に「インテリジェントなネットワーク」を実現しようというのが、新コンセプトの重要なポイントとなっている。
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