[事例ニュース]

ジャパンネット銀行、マイナンバーカードで銀行口座を開設するサービスを検証

2017年8月31日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)

大日本印刷(DNP)とサイバートラストは2017年8月31日、個人番号カード(マイナンバーカード)を個人認証に活用できるサービスを2018年春に開始すると発表した。スマートフォン向けの銀行口座開設アプリの本人確認に利用する。ジャパンネット銀行が同サービスを検証する。

 本サービスは、マイナンバーカードに対応したNFC(近距離無線通信)搭載スマートフォンにマイナンバーカードをかざすことで、マイナンバーカードのICチップに格納されている公的個人認証サービス(JPKI)用の電子証明書を用いて、本人確認が行えるものである。

 本サービスの利用によって、本人を即時に確認できる。さらに、犯罪による収益の移転防止に関する法律(犯罪収益移転防止法)で求められる、該当住所への書留郵便などの送付が不要となるため、より簡潔に本人を確認できる。さらに、サービスを利用する生活者の利便性向上による顧客満足の向上につながる。

 プラットフォームとして、サイバートラストが提供する「サイバートラスト オンライン本人確認プラットフォームサービス」を活用する。導入企業は、個々にシステムを開発・構築・運用する必要がない。サービスの利用料は、利用状況に応じて従量制で課金する。

 ジャパンネット銀行は、提供中のスマートフォン向け口座開設/届出アプリへの本サービスの適用を検討している。また、口座開設のほかに、本人認証用トークンの紛失などによってWeb上で手続きができない場合など、本人確認資料の郵送が必要な手続きについて、オンライン化に向けた検証を行う。

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