大日本印刷(DNP)は2017年10月13日、国際ブランドのデビット機能が付いたICキャッシュカードを発行できる即時発行機を、地方銀行としては初めて、北國銀行が採用したと発表した。2018年2月から順次、北國銀行の国内全店舗で稼働する予定である。
今回採用した即時発行機は、ICキャッシュカードに加えて、国際ブランドデビット機能付きのICキャッシュカードや、非接触IC決済機能付きのカードなど、多様なICキャッシュカードを店頭で即時発行できる機器である。新規発行だけでなく、紛失や破損などでカードの再発行を希望する顧客に対しても、店頭で速やかにカードを渡すことができる。
大日本印刷(DNP)は、ICキャッシュカードの即時発行機を2004年から銀行などに向けて提供している。これまでに約3300台の発行機が採用されているという。2017年9月1日には、国際ブランドのデビットカードの発行機能を追加した即時発行機を開発したことを発表しており、9月1日時点で銀行4行が採用を決めていた(関連記事:大日本印刷が国際ブランドデビット機能付きICカードの即時発行機、4銀行が採用)。
2017年9月29日には、国内大手金融機関としては初めて、りそなグループ(りそな銀行、埼玉りそな銀行、近畿大阪銀行)の全店でデビット機能付きの即時発行機が採用されたことを発表している。今回の北國銀行は、これにに次ぐ採用事例となる。
北國銀行では、北陸地区を中心に、カード、ポイントサービス、各種アプリなどを利用したキャッシュレスの環境整備に取り組んでいる。国際ブランドデビット機能を付けたICキャッシュカードの発行促進や、ポイントが利用できるカード加盟店の拡大などに努めている。今回の即時発行機の採用によって、国際ブランドデビットカードの普及を促進する意向である。