SAPジャパンは2017年10月17日、AIやIoTといったデジタルビジネス向けのテクノロジーを提供する新ブランド「SAP Leonardo」を発表した。同社のクラウドプラットフォーム「SAP Cloud Platform」からクラウドサービスとして提供される。
SAP Leonardoは、SAPが提供するデジタルビジネス関連サービスのブランド名。デジタルビジネスには、IoT、マシンラーニング、ブロックチェーン、アナリティクス、ビッグデータ、データインテリジェンスが含まれる。従来から提供してきたERPと密接に連携しながら、新規ビジネスのスタートアップ、実行、評価を支援する仕組みを提供する。
図1:SAP LeonardとSAP S/4 HANAの関係性拡大画像表示
具体的なサービスは、デザイン思考を取り入れた「SAP Leonardo Innovation Services」として提供される。3種類のエディションが用意されており、ニーズによって選べる。
express editionは、スピード重視のIoTアクセラレーター導入サービス。事前に定義された業界別のパターンが用意され、8週間以内での導入が可能としている。固有の企業ニーズに応じたカスタマイズにも応じる。
open innovation editionは、課題解決のための新しいソリューションの、コンセプトからプロトタイプまでを作成するサービス。開発期間は9週間で、SAP Cloud Platformが利用できるほか、Digital Design Zoneサイトを通じてアジャイル設計をサポートする。
enterprise editionは、open innovation editionにおける新ソリューション作成工程を同時に複数走らせることのできるサービス。SAP Cloud Platform、Digital Design Zoneに加え、ユースケースやテクノロジーモジュール、ビジネスシナリオが検討できるショールーム、迅速な準備を支援するエンパワーメントセッションへのアクセスも可能となっている。
図2:SAP Leonard Innovation Servicesの流れ拡大画像表示
SAPジャパンは、デザイン思考の方法論とSAP特有の専門知識を併せて提供し、企業のデジタル変革を支援する。
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