カゴヤ・ジャパン(本社:京都府京都市)は2017年10月31日、Oracle Databaseとの互換性の高さをうたうRDBMS(リレーショナルデータベース管理システム)ソフト「Tibero RDBMS」(開発元:韓国TmaxSoft、日本法人:日本ティーマックスソフト)を、SaaS型クラウドサービスとして利用できる「Tiberoプラン」を発表、同日提供を開始した。
カゴヤ・ジャパンの「Tibero RDBMS」は、Oracle Databaseとの互換性の高さをうたうRDBMSである。Oracle Databaseとの互換性は99%としている。これにより、プログラムを変更することなく既存のアプリケーション資産を移行できるとしている。データベースエンジン側で業務ロジックを動作させるために使う、PL/SQLで記述したストアドプロシージャも動作する。クラスタリングによる負荷分散/高可用性機能であるOracle RAC(Real Application Clusters)と同等の機能も持つ。
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今回のTiberoプランは、クラウドサービス事業やレンタルサーバー事業を営むカゴヤ・ジャパンが、Tibero RDBMSを月額制のSaaS型クラウドサービスとして提供するものである。初期導入として、基盤となるサーバー機やネットワークの初期設定およびTibero RDBMSの初期導入までをカゴヤ・ジャパンが実施する。これにより、ユーザーはデータベースの設定・構築に集中できる。
Oracle Databaseで構築したシステムと比較して約55%以上のコストを削減できるとしている。価格(税込み)は、初期費用が12万6360円から。月額費用が3万3696円からになる。ライセンスは、「Standard Edition Lite」「Standard Edition」「Enterprise Edition」の3種類、サーバーは、HDD/SSD合わせて10種類から用途に応じて選択できる。
なお、Tibero RDBMSは、韓国の公共分野を中心に多くの企業で採用されており、累計で2000社以上の導入実績がある。日本では2012年2月から出荷している。日本ティーマックスソフトによると、今回のカゴヤ・ジャパンとの協業(クラウドサービスのTiberoプラン)による売り上げ目標は、年間5000万円。