クラウディアンは2017年12月14日、IoTのエッジコンピューティング用のサーバー機器「CLOUDIAN AI Box」を独自に開発したと発表した。ネットワークカメラなどのデバイスに近いエッジ側で、画像処理などを実行できるようにする。
CLOUDIAN AI Boxは、エッジコンピューティング用のサーバー機器である。ネットワークカメラなどのデバイスを接続して使う。データを蓄積/分析するクラウドサービスとデバイスの間に入り、デバイスに近いエッジ部分で画像処理などを実行できるようにする。
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ネットワークカメラなどをPoEで給電しながら接続する機能、固定回線を使わずにクラウドと通信するためのデータ通信機能(LTE、無線LAN)、ディープラーニング(深層学習)を高速化するGPU、などを搭載している。
配置場所の要件に応じて、防水/防塵/落雷対策を備えた全天候型のモデルと、屋内用のモデルを用意した。
CLOUDIAN AI Boxを開発した背景について同社は、ディープラーニング用途においてエッジコンピューティングの需要が大きいことを挙げている。「データの処理には、データの生成現場に近い拠点での処理(エッジコンピューティング)が望ましい。一方で、エッジコンピューティングの実現はコストがかさむという難点があった」という。
想定する使い方は、画像や映像の処理などをエッジ側で実行しつつ、処理結果などをクラウドストレージ(クラウディアンが提供するオブジェクトストレージ「CLOUDIAN HYPERSTORE」など)に送って保存するというもの。