NTT東日本は2017年12月21日、クラウドで制御できるコミュニケーションロボットのシステム「ロボコネクト」を強化し、ロボコネクトの機能群をAPI経由で使えるようにしたと発表した。2017年12月22日からAPI「ロボコネクトSota連携API」を法人向けに無料で提供する。これにより、ユーザーは、コミュニケーションロボットを活用したアプリケーションを開発できるようになる。
NTT東日本は、デスクトップ型コミュニケーションロボット「Sota」を用いたプレゼンテーションや会話などの機能を、任意のアプリケーションからAPI経由で使えるようにする。このためのAPIを提供する。具体的な活用シーンとして、小売業界での商品プロモーションや売場案内、金融業界での窓口での受付業務の補助、観光業界での地域の観光案内などを期待しているという。
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ロボコネクトでできることは、音声読み上げと仕草によるPowerPointのプレゼンテーション、音声認識と発話によるコミュニケーション(おしゃべり)、内蔵カメラによる写真撮影、カメラとマイクを使った人間同士の遠隔対話、などである。
ロボットであるSotaの主な仕様は以下の通り。サイズは高さ280×幅140×奥行き160ミリメートルで、重さは約800グラム。入出力は、カメラ、マイク、スピーカー、LED(両目×2、口×1、電源ランプ×1)、スイッチ(電源ボタン×1、音量ボタン×2)。インターフェースは無線LAN、USB×2、電源コネクタ。電源はACアダプタ(12V 4A)。カラーバリエーションは3色(ネイビー、ライトブルー、オレンジ)。
ロボコネクトの価格(税別)は、小型のデスクトップ型ロボット「Sota」の本体が14万5000円で、契約料が1ユーザーあたり800円、サーバー登録料が1ライセンスあたり1000円。月額利用料は1ライセンスあたり月額3000円。
標準では、ロボットとの対話に必要な「音声認識」サーバーや「音声合成」サーバーへのアクセス回数として、1日あたり1000回、1カ月あたり1万回の上限が設定されている。
今回のAPIの提供に合わせて、サーバーへのアクセス回数の上限を1単位(1日あたり1000回、1カ月あたり1万回)ごとに追加できるオプションサービス「対話回数追加オプション」を提供する。価格は1単位あたり月額2000円。
また、自社ブランドでのサービスの提供を希望するパートナー企業向けには、ロボコネクトをOEMで提供する。パートナー企業は、APIを活用して開発したアプリケーションに限らず、自社サービスとロボコネクトを組み合わせた新しいサービスを提供できるようになるという。