ネットワンパートナーズは2018年2月2日、製造業の工場運営を自動化するITシステム製品でファナックが開発した「FIELD system」(FANUC Intelligent Edge Link & Drive system)の導入を容易にする専用サーバー製品「Cisco UCS for FIELD system」を発表、同日販売を開始した。FIELD systemをユーザー企業に導入するSIベンダーに向けて販売する。
ネットワンパートナーズがSIベンダー向けに販売を開始したCisco UCS for FIELD systemは、ファナックのシステム製品であるFIELD systemの導入を簡単にする専用サーバー製品である。汎用PCサーバーであるCisco UCSにFIELD systemのミドルウェア群をインストールして設定済みの形で提供する。ハードウェア構成もFIELD systemの推奨構成とした。
SIベンダーは、Cisco UCS for FIELD systemを使うことによって、ユーザー企業にFIELD systemを導入しやすくなる。これにより、検証や設定の手間を減らすことができる。ネットワンパートナーズではさらに、Cisco IEスイッチなど、工場現場で必要となるネットワーク機器も組み合わせて提供する。
前提となるFIELD systemは、工場内の機器から得られるデータを工場内でリアルタイムに活用できるようにするシステム基盤である。製造業の工業の運用を自動化するアプリケーションを、自由に開発できる。ドライバを開発すれば、ファナックの機器だけでなく、各種機器やセンサーを接続できる。
FIELD systemの特徴は、機器に近いエッジ部分でデータを処理するエッジコンピューティングの考え方を採り入れたことである。クラウド側でデータを処理するやり方と比べて、より大量のデータをリアルタイムに処理できる。データを集めて分析するだけでなく、機器の制御にも利用できる。例えば、深層学習(ディープラーニング)による故障予測や自動制御などが可能になる。