[松岡功が選ぶ“見逃せない”ニュース]

2018年6月の3本:KDDIと日立がグローバルIoT事業で協業/富士通がクラウドサービスを刷新/NECがシリコンバレーで新事業開発会社を設立

2018年7月10日(火)松岡 功(ジャーナリスト)

2018年6月のニュースから松岡功が選んだのは、「KDDIと日立がグローバルIoT事業で協業」「富士通がクラウドサービスを刷新」「NECがシリコンバレーで新事業開発会社を設立」の3本である。“見逃せない”理由と共に、それぞれのニュースのポイントをお伝えする。

KDDIと日立がグローバルIoT事業で協業

写真1:共同説明会に臨んだKDDIの森敬一 取締役執行役員常務(左)と日立製作所の永野勝也 執行役常務 社会ビジネスユニットCEO

 KDDIと日立製作所が2018年6月7日、グローバルIoT事業で協業すると発表した。(写真1

 KDDIは、クルマや産業機械などグローバルで事業展開を図る企業の経営の見える化や効率化、新規価値創出などのデジタル変革に貢献するため、海外におけるIoTの通信接続からサービス展開、データ分析まで提供する「IoT世界基盤」(図1)を推進し、2019年度の商用化を目指す。

 一方、日立はこのIoT世界基盤に同社のIoTプラットフォーム「Lumada(ルマーダ)」を連携させ、IoT活用において両社で相乗効果を生み出していく構えだ。(関連記事

 KDDIが提供するIoT世界基盤では、従来のクルマのほか、産業機械や建設機械などさまざまなモノの通信接続や課金の統合管理が可能となり、企業にとっては低価格かつ高品質の通信を利用できるようになるという。

 さらに、通信接続の提供に留まらず、KDDIやパートナー企業のIoTプラットフォームと連携することで、企業のIoTサービス提供からデータ分析までサポートし、グローバルでの経営の見える化などに貢献していく構えだ。

図1:IoT世界基盤のイメージ図
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 具体的には、「KDDI IoTクラウドStandard」などKDDIの提供するIoTプラットフォームと連携するほか、今後のさらなる市場の拡大においては日立が提供するLumadaと連携することで、各業界の特徴に合ったIoTサービスの提供が可能になるとしている。

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