キヤノンITソリューションズは2018年7月17日、オフコンOS「IBM i」(5250)に接続するための端末エミュレータソフト「TCPLink日本語5250エミュレータ」の新版を発表、同日販売を開始した。新版では、IBM標準のプリンタ定義ファイルを利用した印刷ができるようになった。価格(税別)は、5万2000円。
キヤノンITソリューションズの「TCPLink日本語5250エミュレータ」は、オフコンOS「IBM i」(5250)に接続するための端末エミュレータソフトである。Windows上でスタンドアロン型で動作する。純正エミュレータとの互換性の高さをうたう。印刷機能やファイル転送機能を標準で備えており、米IBMの純正エミュレータとの互換性が高い、としている。
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特徴の1つは、Windows 10で動作することである。Windows 7のサポートが2020年1月に終了することを受け、Windows 10で動作する端末エミュレータ製品に移行する需要が高まっているという。
今回の新版では、米IBMの純正エミュレータが標準で備えるプリンタ定義ファイル(Printer Definition File)を利用した印刷ができるようになった。プリンタ定義ファイルの内容に従ってプリンタ制御コードをプリンタに出力できる。ダイレクト印刷やローカルコピーの印刷にプリンタ定義ファイルを利用できる。
TCPLinkシリーズには、Windows上でスタンドアロンで動作するソフト「TCPLinkスタンダード」と、Webブラウザを介して端末エミュレータ画面を操作できるゲートウェイサーバーソフト「TCPLink Enterprise Server」などがある。今回のTCPLink日本語5250エミュレータは、TCPLinkスタンダードのIBM i向け製品である。IBM i向け以外に、米IBM、富士通、日立製作所、NECの各ベンダーのメインフレーム向けがある。