中国の騰訊控股有限公司(英文名はTencent Holdings Limited)は2018年7月19日、中国で普及しているモバイル決済サービスの1つである「WeChat Pay」が、山梨県富士吉田市の遊園地「富士急ハイランド」の全エリアに導入されたと発表した。富士急ハイランドは、WeChat Payの導入によって言語や支払い手段の障害をなくし、中国人観光客の顧客体験を向上させる。
富士急ハイランドは、遊園地の全エリアに、中国人向けのモバイル決済サービスであるWeChat Payを導入した。富士急ハイランドを訪れた中国人観光客は、チケットや土産物の購入から飲食にいたるまで、中国にいる時と同じように、スマートフォンで支払いができるようになる。WeChat Pay専用の無人レジ(導入検討中)を体験できるコーナーも設置する。
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また、富士急ハイランド専用のWeChatアプリ内のアプリ「Mini Program」を開設する。アプリ内でeチケットを販売できるほか、アトラクションの待ち時間を確認できる。将来的には、WeChatアプリ内のアプリを介して、遊園地のツアーガイド機能や、カスタマイズした情報発信機能などの提供を予定している。
WeChatは、世界で10億4000万人のアクティブユーザーがいるコミュニケーションアプリである。WeChatのサービスの1つでモバイル決済機能を提供するWeChat Payは、8億人以上のユーザーがいて、40を超える国で中国人観光客向けの決済サービスを提供している。日本では、ドン・キホーテや新千歳空港などが導入済み。富士急ハイランドはWeChat Payの導入により、中国人観光客の売上の増加を見込んでいる。