東北電力は、変電所を管轄する23カ所の電力センターに、スマートグラスを使った遠隔作業支援サービスを配備した。2018年10月から、管内に600カ所以上ある変電所で運用を開始した。システムを導入した東芝エネルギーシステムズと東芝デジタルソリューションズが2018年10月15日に発表した。
東北電力は2016年度から、変電所の運転保修業務について効率や安全性を高めるため、東芝グループと共同で実証検証を行っている。今回、検証の中で特に有効性があると評価が高かった「スマートグラスを使った遠隔作業支援サービス」について、実業務での運用を開始した。
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本サービスを利用すると、スマートグラスを通して、現場の映像や音声を遠隔支援者があたかも現場に居るかのように見聞きできるようになる。現場の業務従事者と遠隔支援者が同じ映像を見て情報を共有し、相談しながら業務を行える。
これにより、現地確認や打合せなどの現場業務を効率化できる。また、事故やトラブルが起こった際にも、現場映像をテレビ会議システムに接続し、複数の事業所で情報を共有できる。
サービスの提供にあたっては、東芝デジタルソリューションズがサービス全体のシステム設計/構築を実施した。ミドルウェアとして、オプティムの遠隔作業支援サービスを採用している。なお、運用開始後の運用支援は東芝ITサービスが担当する。