シスコシステムズは2018年10月16日、Web会議システム「Cisco Webex Room Kitシリーズ」において、PTZ(パン、チルト、ズーム)機能を備えたカメラについては、今後ソニー製カメラを採用すると発表した。2018年12月以降、既存のカメラをソニー製カメラに順次置き換える。PTZ機能を備えないカメラについては従来通り。
シスコシステムズは、複数のタイプのWeb会議システムをラインアップしている。例えば、Web会議システム本体にカメラを内蔵したモデルや、カメラをケーブルで外付けして使うモデルがある。また、固定焦点カメラを組み合わせたモデルや、PTZ(パン、チルト、ズーム)機能を備えたカメラを組み合わせたモデルがある。
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今回、PTZ(パン、チルト、ズーム)機能を備えた外付けカメラを組み合わせたキット製品を刷新した。組み合わせるカメラ部分に、ソニー製カメラを採用した。シスコシステムズでは今後、固定焦点カメラについては従来通りのラインアップを継続し、PTZ(パン、チルト、ズーム)機能についてはソニー製カメラによってまかなうという。
ユーザー視点では、PTZ(パン、チルト、ズーム)カメラをソニー製に切り替えたことによる機能面での差異はない。カメラをつなぐWeb会議システム本体がPTZ(パン、チルト、ズーム)の操作機能を持っている。価格についても「従来製品と同等」(シスコシステムズ)である。なお、価格はオープンで、販売代理店によって異なるため、シスコシステムズでは参考となる価格を公表していない。
なお、PTZ(パン、チルト、ズーム)のパンは横方向の回転、チルトは縦方向の回転のことである。これにより、会議室の様々な場所にカメラを向かせることができる。ズームは、焦点処理を変えることによって光学的に拡大縮小する機能である。これらを組み合わせることで、全体を俯瞰した映像や、特定の話者を拡大した映像などを撮影できる。
ソニー製カメラを組み合わせたキット製品が、「Cisco Webex Room Kit Plus PTZ」である。2018年12月に販売する。